TCP のアプリケーションとして講義で Web をとりあげ,そのなかに HTML の話もいれている. そのため,演習のレポートを HTML で書いてもらうことをおもいついた. 演習の結果をそこにながしこんで,コメントを書いてもらって Web ブラウザで表示すると レポートが整形されるとかんがえた. しかし,実際にはそんなにうまくいかずに,結局私が HTML をそのまま読むはめになった.

最初の演習がうまくいかなかったので,イーサネットを中心とする演習をもう 1 回やった. そのとき,イーサネット・シミュレータとともにつくりかけの IP シミュレータも用意した. あまり使用はすすめられないと学生にいっておいたのだが,それをつかったひとも何人かいる. イーサネットと IP とをいっしょに提示したことが,一部の学生に混乱をひきおこしたようだ. こういうことはするべきでなかったとおもう. さらに,もう 1 回,かんたんな TCP, UDP の実習をこころみた. ほんとうはさらに TCP 上のサービスつまり FTP, telnet, ssh などの実習もしようとかんがえていたが, 準備が不十分でできなくなった.

イーサネットの演習をいきなりやっても,あまりうまくいかないことがわかった. 来年はネットワーク以前の部分の説明からはいるようにしようとおもう. そして,インターネットのいりぐちとしてのブロードバンド・ルータをもっとはじめに導入するやりかたがあるのではないかとおもった.

シミュレータの例題として,ループをつくるとうまく通信できないという例をあげていた. しかし,その例題をちゃんとテストしていなかった. 学生がそれをためしてみて,あまりうまくうごかないことがわかった.

今年度はとくにシミュレータの改良とそれをつかった演習にちからをいれている. イーサネット・シミュレータにくわえて IP のシミュレータもつくった (IP シミュレータはもうすこし完成度をあげてから公開する). 最初の演習ではコマンド・プロンプトでつまづいてしまったので,それを陽にひらかくなくてもダブル・クリックするだけでシミュレーションできるようにくふうした.

ことしはイーサネットの講義 (2 回) の後半を演習室つまり学生ひとりに 1 台ずつコンピュータがある環境でやってみた. それでもいろいろハードルがあってうまくいかなかったが,その経験をもとにして シミュレータを改訂したので, ここにあたらしい版をのせる (5 月 10 日改訂).

この講義でつかっているイーサネット・シミュレータについての論文を書いて,国際学会 ICOIN 2015 で発表してきた. 査読者の評価がひくくて,口頭発表でなくポスターでしか採択されなかったが,好意的な意見もきくことができた.

しばらくここに書きこみをしてこなかったが,そのあいだに講義は終了した. 今年は休講もたびかさなったためか,試験の成績はあまりよくなかった. 予定どおりイーサネットのシミュレータをつかったが,これまあまりうまくいかなかった. 準備不足もあったが,予測できない部分もあった.

ネットワークは耳学問でなくて,なにかしら,さわってみるのがよいとかんがえている. そのために昨年,イーサネット・シミュレータをつくった (最新版, 2014-4-27 版, 2014-4-19 版, 昨年度版). 昨年はもともとの計画が失敗してドロナワ的につくったものなので,うまくつかってもらうことができなかった. しかし,今年はうまくつかってもらえるようにしたい.

昨年度のスライドをようやくアップロードした. 半年以上まえに確定しているので,もっとはやくのせればよかったが,著作権対策がめんどうなので,いままでほうってあった.

シラバスの期限は月末だとおもいこんでいたが,確認したらきのう (2 月 26 日) になっていたので,あわてて書いた.昨年までとくらべると,記述するべき内容がふえ,記述の基準もきびしくなっている.シラバスの内容をここにも書いておく.

試験もおわったいま,反省の時期になっている. 昨年と同様に,シラバスの一部として入力した 「授業を振り返ってのコメント」 をここにも採録する. ただし,字数制限のためシラバスからは最初の段落ははずしている.

試験の答案は学生に通常は返却しない. 答案は大学から 5 年間の保管を義務づけられているということだ. コピーをとって原本ないしコピーのほうを返却する可能性はあるが,その方法もくふうしないと返却できない. 昨年は返却しなかったが,コピーのとりかたなどかんがえていなかったから,今年も返却するのは困難だろう. 来年はくふうして返却をこころみることもかんがえられる.

日本の大学生は概しておとなしいのだが,今回は試験の終了直前および直後に 2 人から 「抗議」 をうけた. その主要な内容は試験の問題文に不適切な点があるということだが,それだけでなく,この講義のポリシーに関する部分もある. ネットワーク屋の常識にあわない部分については,来年度はより慎重なあつかいが必要だろう. しかし,ゆずれない点もある.

2013 年度のシラバスへのリンクをはっておく (Japanese only).

http://syllabus.sc.kogakuin.ac.jp/syllabus/daigaku/2013/2C54/6F71.html

2013 年度の他の記事よりまえに表示されるようにするため,日付を操作している.

最後の講義の時間には,2 回めのレポートの採点結果を学生にフィードバックするとともに,その前日 (7 月 19 日) の仮想化研究会での発表内容を紹介するのにあてた. 反応はあまりよくなかったが,ネットワークに関する講義なので,その先端研究を紹介するのもよいのではないかとおもっている.

今年度は,昨年度の「教科書」からの脱却をはかろうとかんがえていたが,結局,スライドはほとんど昨年とおなじ内容になってしまった. スライドを改訂するためにあまり時間がかけられなかったということだ. そのため,著作権上の問題から,使用したままのスライドをネットで公開することはできない. 解像度をおとした全スライドをここに (あとで) のせることにする.

2014-4-13 追記:
すっかりおそくなってしまったが,スライドをここにおく.

講義は全体としては昨年にちかいかたちですすめている. だから,このブログにもほとんど書かなかった. しかし,当初予定では Seattle というシステムをつかうつもりだったのをあきらめて,イーサネットのシミュレータを新規開発して演習につかってみた. その結果はあまりよくなかったが,このプログラムはつかえるのではないかとおもうので公開する.

きょう (2013-4-13) が 2013 年度の講義の初日だ. 昨年度の講義の内容などに関しては改善の必要がいろいろあるものの,大幅に改訂する必要も余裕もないので,シラバスは昨年度のをわずかにかえただけだ. しかし,すでにかえたのは教科書の指定をやめたことであり,もうひとつかえたいとかんがえていることとして,Seattle というシステムをつかって講義・演習をすることがある.

2012 年度のシラバスへのリンクをはっておく (Japanese only).

http://syllabus.sc.kogakuin.ac.jp/syllabus/daigaku/2012/2C54/6F73.html

2012 年度の他の記事よりまえに表示されるようにするため,日付を操作している.