情報ボランティア・グループのアーキテクチャ

「情報ボランティアグループ」は、ホリパ（堀澤）氏が提唱され、ちょこぱ（岡本）
氏・ゆかこ（久保）嬢の強力なリーダーシップのもと、「物資の供給されていない避
難所へ行ってニーズを聞き取り、何を何処へ持っていくべきかという情報を供給側へ
頒布する事」を主眼に、毎週１～２回の避難所を訪問し、かつ、Nifty の震災ボラン
ティアフォーラム等で散見される、供給／需要の情報をリンクすること、を震災の翌
週から３月末まで実施していた団体です。

さらに、震災から３～４週間が過ぎたころ、

> 『生きていく最低限』と言う単純な目標があった時と違い
> 最近は､避難地での要求の複雑さが進んでいっています。
> 情報ボランティアとして活動していく中で、今後は姿勢を変えざるを得ず
> 状況と立場による見方の違いから来る判断に苦慮しています。

という、ちょこぱ（岡本）氏の問題提起から、

> ☆『現行の収拾形態を利用した御用聞き』（現地）
> 　現在の情報収拾をして団体へ投げると言う形式と少しニュアンスが異なりまして
> 　これからの訪問の基本的な形は、訪問した避難地の要望をその担当者が直接
> 　物資系のボランティア団体と交渉しフォロ～のトレ～スを行います。
> 　また、平行して障害者や生活弱者や安否情報等の情報も併せて集めていきます。
> 　現在の情報用紙の使い方も全ての項目を埋めると言う形ではなく
> 　自発的な要求の項目のみ埋めていく形式にしていく事を考えています。
> 　収拾後の情報は現行通りＤＢとＰＡＴＩＯと会議室にて記録していきます。
>
> ☆『 Niftyserve 上の情報のリンク』（遠隔地）
> 　この会議室へＵＰされる供給／需要の情報のリンクする担当を１人（＊＊さん）
> 　にお願いしておりましたが、全ての情報を逃さず有効に使うために、
> 　現地に参加出来ないけど手伝って下さる方を募集してお願いしていきたいと
> 　思います。
>
> ☆『職／生活情報』
> 　自立を目指す最も効果的で重要な要素なのですが、ＩＶＮでどんなものが、
> 　扱えるか分からない状態ですので、最優先としつつ提携ボランティアの
> 　立ち上がりを待つことにします。
>
> 以上の方向づけで早速、行動へ向けての調整（詳細は週末までに決め週末より実行)
> を行います。  （2/15付発言）

という方向へ活動が進展していきました。

この、『職／生活情報』 を集積する場所として、「情報提供パティオ」（通称
「DATUM! パティオ」）が２月１７日に Niftyserve にて発足しました。（２月１７日）
その後、インターＶネットの発足に伴い、３月２０日からインターＶネットの【被災
地／被災者：生活情報】へと情報蓄積場所を移行し、現在（5/18）に至っています。

ここで注意していただきたいのは、「生活情報の提供」の意義は、ちょこぱ（岡本）
氏の言う通り

> 実際問題　情報の上り、下り、リンクと各種の要素が
> 　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣
> 揃って初めて効果（被災者の為）となると考えての事です。

でして、上り（被災者からの発信）・下り（被災者への発信）・リンク（上りと下り
の橋渡し）が揃わないと、効果が発揮できません。すなわち、

> ☆『避難所／仮設住宅での御用聞き』（現地）→ 被災者からの需要の収集活動
> ☆『職／生活情報』　　　　　　　　　　　　→ 被災者向け情報の供給活動
> ☆『ネット上の情報のリンク』（遠隔地）　　→ 需要／供給のマッチング

のすべてが必要です。
そして、この３つの活動を連携させること、が「情報ボランティアグループ」の
活動アーキテクチャです。

文責　清水＠西宮市門戸東町（ＶＡＧ、元情報ＶＧ）
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