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From: Yasusi Kanada 
Date: Wed, 12 Apr 1995 19:47:27 +0900
To: vag-staff@elist.mei.co.jp
Subject: [VAG-stf 126] ++ Summary of the discussion on InterVnet
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VAG スタッフのみなさん,

おまたせの,InterVnet に関する議論のまとめです.このまとめは,月曜日に
増澤さんだけにおくって,増澤さんの意見をとりいれて一部修正したものです.
増澤さんからは,このリストにながすときにはもっと圧縮して,といわれてい
たのですが,(すみません.) 長いですけれども,このまま,おくってしまいま
す.

InterVnet では 15 日に,方針が転換されるかもしれないという運営委員会がひ
らかれることになっています.そこで,そのまえにこのまとめを InterVnet の
鏑木氏におくりたいと,私はおもっています.そのまえに修正・追加すべき点な
どありましたら,おしらせください.また,もちろん VAG 内部の議論としても,
もちろん積極的な発言を歓迎します (どちらの趣旨だかわかるように,おねがい
します).なお,各項目には参照番号がつけてありますが,ちょっとつかれてし
まって,番号がついていないものもあります.ゆるしてください.なお,鏑木氏
におくるときは,増澤さんと私以外の名前は削除して,(InterVnet のひとには
意味のない) 参照番号だけのこすつもりです.

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金田 泰
E-mail:	kanada@trc.rwcp.or.jp, or yk@trc.rwcp.or.jp
WWW:    http://www.rwcp.or.jp/people/yk/home-j.html
〒305 茨城県つくば市竹園一-6-1 三井ビル 16F
新情報処理開発機構 (RWCP) つくば研究センタ
理論新機能研究部 ニューラルシステム研究室
Phone:  0298-53-1663 (直通), 0298-53-1641 (代表), Fax: 0298-53-1652
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VAG メンバーとの InterVnet に関する議論のまとめ

記法について : 各項目の末尾にある"(X#n)" の X は発言者 (M: 増澤, S: 清水, Y: 山本 (ゆ), U: 内山, K: 金田).n はメイルリスト (vag-stf) における番号, ただし P はメイルリストにながれなかった私信. ■ 1. InterVnet の使命・必要性など ◎ 使命 ○ InterVnet は本来,各ボランティア団体を透明につなぐものだ. ○ Internet と BBS などのネットワークを (無償で) つなぐ InterVnet 的なものも のはいずれにしても必要だ (Y#?). ◎ ネットワーク相互のりいれ ○ InterVnet は商用ネットと "無料" の Internet をつなぐという本来ありえない ことをしている (M#50). ○ ありえないことというが,立場がちがうものをつなぐことがボランティアには必 須 (K#52). ○ BBS はなくならないであろうから InterVnet でつなぐことは将来も必要 (K#52). ◎ 必要性 ○ つよい必要性を感じない -- 他のインフラで代用可 (M#?). ○ 第 2, 第 3 の "ましな InterVnet" の出現を期待 ?! (M#54). ○ InterVnet が失敗したら,それにかわるものはかんたんにつくれないのではない か (K#59). ◎ 永続性 ○ InterVnet には永続性の保証がない (M#47). ○ InterVnet より NIFTY-Serve などのほうが永続性がある (M#47). ○ NIFTY にも永続性があるかどうかは疑問 (Internet に吸収されてしまう ?!) (K#48). ■ 2. VAG の InterVnet に対する姿勢 ◎ 積極的な面 ○ InterVnet の本来の趣旨に賛成するので,基本的には協力する (M#?). ○ あるべき方向にむかっていくように InterVnet の運営委員会で尻をたたく必要 がある (S#43). ○ InterVnet の WWW に VAG の紹介をするのは賛成 (M#41). ○ VAG の会員 (金田) が InterVnet に協力し,それとのインタフェースになるの は,よいことだ (M#42). ◎ 消極的な面 ○ 現在の活動で手いっぱいなので,InterVnet にあまりエネルギーをさきたくない (M#35). ○ InterVnet には全面的にのるわけにはいかない (M#47). ・NIFTY や自前のメイルリストも利用し,InterVnet だけに依存しないのがよい (M#43). ・インフラにつよく左右されるシステムづくりはしたくない (M#54). ・全面的にのれない理由として,信頼できない ( 3.),つよい必要性を感じない (1.),永続性の保証がないこと (1.) などがある. ■ 3. InterVnet への不信感とその背景 ◎ 成果のよこどりと不透明化への危惧 ○ 他人の労力・知力をつかいながら,それを自分たちの成果としてしまう危惧を 感じる (M#?). ・InterVnet にその気がなくても,注意しないとその危険がある (K#?).  ○ 中心的人物 (金子氏) のマスコミにおける言動,行動を見ているかぎり,あまり 信用できる印象が持てない.彼の目指しているものの具体的方向性に関する意見 がインター V ネットにすくなすぎる (M#P). ・指導力がない (信頼できない) ことを非難するよりは,そのぶんをだれかが おぎなうようにすべし (K#P). ○ 透明のはずなのに自己主張をいれてしまう危険がある (K#?). ・透明さをたもつには,たえざる努力が必要 (善意にもとづいていてもわるい 方向にいく可能性あり) (K#40) ・WWW ページにもへんな色がつかないように注意が必要 (K#40). ○ スポンサーを満足させるために成果をもとめる危険がある (M#54). ◎ 情報の不足 ○ InterVnet から発信された活動方針などの情報があまりにすくない (M#, K#). ○ InterVnet はオープンでないという印象をあたえる (M#54). ○ だれが,どのようにつかえばよいかがわからない (M#P). ◎ 阪神大震災における行動や発言への不信 ○ 実働部分はすべて他人まかせ (M#, S#43). ・InterVnet にはコーディネータはたくさんいるが,実働者はすくない (Y#56). ・InterVnet はインフラであってボランティア団体ではないから,他人まかせ なのは当然 !? (K#45). ・インフラなのかボランティア団体なのかも,はっきりしていない (情報の不 足,Y#56). ・ボランティアをうまく誘導して積極的にネットワーク作りをしないかぎり InterVnet は機能しない (U#72). ○ InterVnet はいっていることと,やっていることとがちがう (S#58). ・朝令暮改 : ちょっと極端にいえば,朝にはメイルリストをつくりましょう といって,夜にはやっぱりやりませんという (M#).他にも同様の例あり.  ・生活情報のデータフォーマットに関しても,インター V ネット上ではなし  あって一応方向性が出たあとに,インター V ネットの都合で,1 週間中断 した経緯がある (M#P). ・一部の人は自分たちの宣伝に使用している雰囲気がある (M#P). ・行動規範がほとんどないことが問題 ?! (K) ○ InterVnet は震災を口実にしてもっとひろいボランティアネットをつくろうと しているようにみえる (S#58). ・ひろいボランティアネットをつくるのはよいが,それを明確に表明してい ないのが問題 (K). ・震災ボランティアなどに期待をもたせて,結果としてはかえってじゃまをし ていた (S#58). ○ 阪神大震災で被災者の直接支援 (前線への情報提供) をかんがえていない (S#58). ○ 協力者が方針をきめたあとで InterVnet 側からもんくがついて,できなく なった (S#43). ・協力者が InterVnet の趣旨を理解していないためにそうなるのではないか (K#). ・それでも,趣旨をよく説明していないのは InterVnet 側におもな責任があ る (K). ○ InterVnet に利用されるというが,逆に利用してやればよい -- そのための InterVnet のはず (K#59). ◎ 運営の不透明さ ○ 運営方針も,誰が運営の決定権をもっているのかもわからない. ○ 運営変更を一方的通知で行おうとしている (M#P): 鏑木は「ボランティア会 議室について、震災以外でも使いたいとの要望を多くいただきました」と述べ ているが,誰からどれだけどのように要望をもらったのか説明も発言もない. ■ 4. Internet か商用ネットか ? ◎ 阪神大震災において ○ 被災地では NIFTY-Serve が Internet よりずっとやくにたった (S#). ○ Internet から NIFTY-Serve への情報提供は非常にすくなかった (S#). ○ しかし,Internet だけをみているひとは,Internet から (将来やくだつかも しれない) 重要な地震情報をえた (K#52). ◎ 今後 ○ 数年間は商用ネット中心 (M#50, S#?). ○ 被災時の回線品質などをかんがえれば,今後も通信量がすくなくてすむ BBS の ほうが有利 (S#). ○ 数年間で Internet が普及する可能性がある (WWW を中心として,K#?). ○ データベースとしては WWW が有利 (K). ■ 5. その他 ◎ 何も知らない被災者やボランティアが「インターV」や「tnn.interv...」とい う文字列を見て,ボランティア関係の情報会議室だと思うはずはない (Y#56). ---

HTML 化: 金田 泰

初版 : 95-5-8,誤記修正 : 95-9-24