117/850 MGG01363 今井 真人 長期的な情報ボランティアの在り方(長文) (13) 95/02/08 23:27 長期的な情報ボランティアの在り方
今回の地震情報で一番成功したのは、パソコン通信です。他のメディアも役には立たなかったとは言いませんが、無理があります。テレビ、ラジオでは情報はすぐに消えます。いつも見て聞いてないと必要な情報は逃げてしまいます。新聞は不特定多数に合わせ、紙で配布しているので、検索が不可能なレベルになっています。紙は重ねれば重いのです。すでにそんなメディアは時代遅れなのです。しかし、パソコン通信を使った情報流通も、さらにレベルアップする必要があります。 また、この情報支援は長期に渡って必要です。ボランティアで飯を食える人はごく少数です。ですから、ボランティアと本業の両立を考えておかなければ、情報ボランティアを続けていくことができません。
そこで「らくらくお茶の間ボランティア計画」を提案します。この計画に添えば、個人レベルで個々の避難所の情報を整理し、全世界に個々の避難所の状況を電子メールで配布することができます。IVNの協力を得て、神戸電子専門学校(学生)のサポートで2/13より試行します。
この計画は各ボランティア団体の活動方法を規定するものでは、ありません。それぞれにおいてできることをしていただければいいのです。無理をすると長続きしないのです。コンピュータを使って負荷をいかに分散するかが鍵です。
「らくらくお茶の間ボランティア計画」とは
情報をいかに整理し、不要なことをいかに避けるか、今後の課題です。人類史上、最大の効率化です。これはコンピュータを使ってやるしかありません。パソコン通信のよいところを最大限活かさなくては、ならないということでしょう。
避難所に今後問い合わせがある場合、どんなことが、考えられるでしょうか?まず、何がいるか。ということです。次にどうして欲しいか。など、いろいろ考えられます。しかし、人的資源は無限ではありません。時間を分割し、誰かが、動く時間をいかにつくるかということです。
パソコン通信は1〜3日に1回と決めてください。これは頻繁な連絡が必ずしもパソコン通信では有効ではないことを示しています。よく考えてから、入力し、まとめて選んだものを必要としているところへ直接配布すべきです。
現在のところ、以下の手段が有効だと思います。このアイデアを活かせるところには、どこでも、書き込んでいただいて結構です。
まず、1年程度、継続して各避難所のデータを公開する先のIDを公開します。この方は、2〜3件受け持たれてもかまわないとおもいます。別に現地でなくても、日本全国どこでもかまいませんが、電話料金の関係で神戸(大阪)に近い方がいいでしょう。この方を広報役に使います。時間的に余裕のある方です。別に1人でやる必要はないと思います。 長期戦ですから、交替しながらでもいいと思います。ただし、IDは共通です。
各避難所、現地での活動は全て、広報役に集約することにします。広報役はこれをみて、 電子新聞をつくってください。各避難所の概要、欲しい物、余ってるもの、誰がいるか、どうしたいか、どうやって避難所までたどりつけるのか、次回の発行日などです。それから、個人的に広報役に聞いて来られているものもIDを含めてQ&A形式にまとめます。これのいいところは、質問側の横の連絡網が構成できることにあります。
それを、広報役は、必要とされている方のみに同報配信します。これは、操作が1回しか、いらないので、実に楽です。この新聞が継続して、欲しい人も、1回だけしかいらない人もいます。購読条件も最初の問い合わせ段階で示しておくべきです。それすら、新聞にまとめておくべきです。また、広報役の都合でやめるときは、それを期間限定として新聞に記入しておいてもいいでしょう。できれば、引き継ぎ役を見つけてからの方がいいですけど。
現地から、広報役への連絡は別に留守番電話程度で構わないと思います。キーを疲れた体で打つのは無理です。広報役から、現地への連絡は、できればFAXで行うべきです。ぱ っ とみて判断できないことを現地で要求は出来ないと思います。
広報役IDの公開は、住所付きリストを、掲示板などに書いておくと、たぶん、誰かがまとめ役になり、避難所の連絡先のイエローページがつくられます。また、コンピュータGIF地図に(名称、詳しい住所、ID要)登録しておけば、まったく問題ないとおもいま す。
他にいいアイデアがあったら、教えてください。今後、日本全国の無関心人間をどうやっ てまきこむか?が重要です。<そうすれば、私のように仕事しながら片手間に、実に役立つボランティアができるのです>私自身の今までの活動から、学んだ意見です。参考にしてください。
MGG01363今井