仙台の若林区と宮城野区の一部には砂浜の海岸のちかくに防砂林,その背後に海岸線にそった水路とほそい道路とがある. 防砂林は津波をかぶったにちがいないし,たおれた木やぬけてちらばっている木もあるが,おおくの木はのこっている. それにもかかわらず,道路の舗装はところどころ,はがされている. ここでなにがおこったのだろう.
道路の舗装はところどころ,数 m ずつ,はがされている. しかし,その横の防砂林をみると,とくにいたんでいるようにはみえない. 水路に関しても,その部分がとくにひどくこわれているわけではない. いったい,なにが舗装をはがしたのだろう.
このあたりでの津波のたかさは 10 m ほどだったらしい. 防砂林のたかさは 10 m もないくらいだから,津波は防砂林をのりこえていったのだろう. 木はつよい水圧をうけたはずだが,折れずにしなったのかもしれない. 水のいきおいは場所によってちがったのだろうが,はたして水だけで舗装がはがされるのだろうか? 津波がなにかをはこんできたために破壊力がつよくなっていたのだろうか. いずれにしても,舗装だけがこわされているのはふしぎだ.
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