この季節,風がないとあついが,エアコンをいれるほどではないし,連続的に扇風機をまわしているとひえすぎる. そういうとき,普通の扇風機なら首ふりするところだが,ひとりで風をあびるなら,ときどき風をとめたほうが節電になる. これまでは手でスイッチをいれたりとめたりしていたが,それより自動的にスイッチしてくれるほうがうまくいく. 中国の華芝というメーカーの KJF-31R という扇風機は,3000 円台だが,それをやってくれる. しかも,一定間隔ではなくて,ゆらぎをもたせている. これはちょっとおもしろい,
KJF-31R には 「リズム」 というボタンがある. その名とちがって,このボタンをおすと,数秒くらいの一定ではない間隔でスイッチがはいったり,きれたりする. そのため,ひえすぎないですむ.
一時,家電製品で 1/f ゆらぎというのがはやったことがある. この扇風機の風が 1/f ゆらぎにあっているのかどうかは知らないが,一定でないことによって,それにちかい快適さがあるようにおもう. この機能をけっこう便利につかっている. この夏はエアコンより扇風機の使用が推奨されているが,さらに節電するためにこの扇風機がやくにたってくれるのではないかとおもっている.
2011-6-25 追記: 電源がはいったりきれたりすることで,どのくらい節電されているか,測定してみた. ワットチェッカー・プラス TAP-TST7 という測定器をとおして扇風機に電源を供給する. 風量を 「弱」 にして連続運転したときの消費電力は 34 W だ. くびふりしても電力はかわらない. これに対してリズム・スイッチをいれて 5 秒ごとに 20 回消費電力をはかって平均をとると 18.3 W だった. したがって,46% 節電されていることになる. あわせて,風量が 「中」 のときと 「強」 のときの消費電力をはかってみると,それぞれ 36 W と 40 W だった. 節電効果は風量をおさえるよりリズムをきざむほうがおおきいことがわかる. つまり,リズムつきの 「弱」 で風量がたりなくなったら,リズムをきるよりはリズムつきで 「中」 や 「強」 にしたほうが節電できるようだ (この条件での計測はまだしていないが).
関連項目 (2011-6-25 追記)