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読むに値しない ― 河出書房新社編集部 編 「思想としての 3・11」

現代思想 2011 年 5 月号の東日本大震災特集でも感じたことだが,この本を読んで,東日本大震災に関して哲学あるいは哲学者が無力であることをあらためて感じる. 佐々木 中 は震災に関して発言すべき 「知識人の責任」 があるかのようにいう圧力に反発しているが,これはこの本の企画への批判ともいえるだろう. 加藤 典洋 は,吉本 隆明 に影響をうけてきたが,いまは 池田 清彦 など,理系のひとの発言により,ひかれているという. これらはみずから無力をみとめているようなものだろう. なかには世間のトンデモ発言にまどわされているひともいて,ひとさまざまだが,いずれもあまり読むに値するとはおもえない.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: 思想としての3・11@ [bk1] 思想としての3・11@Amazon.co.jp

注記: BK1書評Amazon.co.jp書評 に投稿しています.

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