最近,東日本大震災の被災地でボランティアなどで作業をしたひとのアスベスト被害が問題になっている. いまごろ?! とおもってしまう.
地震や津波で建物が被害をうければ,そこから断熱材がとびだすことは容易に想像できる. 石巻でボランティアをしたとき (「石巻でのボランティアを中心とした仙台から気仙沼への旅行」 参照),フェンスにひっかかった断熱材をみて,アスベストではないかと心配になった. ボランティアをしているとき,断熱材を無造作にあつかうひとをみて,アスベストかもしれないから注意したほうがよいと指摘した.
しかし,当時,被災地でのアスベストの危険を指摘する声はきかなかった. もしかするとすでにアスベストはほとんど撤去されているのかともおもった. しかし,いまになってやはり被害がでてきた. アスベストの被害が何 10 年もたってからでてくることがおおいことをかんがえれば,1 年半で問題になるということは,さきがおそろしい.
しかし,自分が書いたブログをみて,私も問題に気づきながらそれをブログにさえ書いていなかったことに気づく. 気づきながらも,もっとおおきな問題に気をうばわれていたということだ. 気づいていながらなにも行動しなかったのは,たぶん私だけではないのだろう.
追記:
当時,私は耳にあるいは目にしたことはなかったが,いま Web を検索してみると,被災地でのアスベストの危険を指摘しているページがみつかる.
以下のものはそのうちのほんの一部である.
- 災害ボランティアの課題・防塵マスクの着用について (社) 安全衛生マネジメント協会
- ボランティアは瓦礫の石綿に注意 (あかままなぶの部屋)