2017 年 2 月 27 日から 28 日と 3 月 1 日から 2 日まで,渋谷の FabCafe で,螺旋 3D 印刷で iPhone 用透明ランプシェードをつくるワークショップがひらかれた. FabCafe Tokyo と東京メイカーの主催で,私が講師をつとめた. 2 回あわせて 15 人をこえる参加者が,「波のモデル」にもとづくジェネラティブ・デザイン・ツールをつかって,軽くて透明なランプシェードをデザインし製作した. 最初の 1 日でモデルとインターフェースを理解してファイルをつくるのはややハードルがたかかったとおもうが,よくついてきてもらえたとおもう. (写真はクリックすれば拡大されます)
ワークショップ会場と 3D プリンタ
デザイン・ツールと波のモデルの標本
デザイン・ツールはデザイナーとのコラボレーションでもつかっているものだが,Web インターフェースをつかって 3 種類の波を合成する (このモデルについては,ちかいうちに説明を書きたい). 標本がないとわかりにくいということがわかったで,急遽,標本 (下の写真) をつくり,後半のワークショップではこれと説明図 (右上の写真) をつかって説明した.
作品 (最初の写真も)
プログラム
デザイン・インターフェースは Web サーバにのせなければ動作しないし,説明がないとわからないとおもわれるが,とりあえず zip にしたものをのせておく (現在は著作権つきだが,いずれは GPL かなにかにしたい). これは,螺旋 3D 印刷のライブラリ draw3dp の使用例にもなっている.
cgi-bin に CGI のプログラムをいれ,ドキュメントのディレクトリ (トップ) に JPEG ファイルをいれると動作するはすだ. "Generate G-code" のボタンをおせば,印刷用の G コードが表示されるので,それを save して使用する. 印刷は G コードが入力できる 3D プリンタならできるはずだが,フィラメントの吐出量を調整しないとうまくかたちにならないかもしれない. また,指定された速度で印刷するには強力な冷却が必要だ.
関連ページ (2017-3-24 追記):
追記 (2020-11-25): 「波のモデル」ということばは漠然としすぎているので,「波合成モデル」とよぶことにした.