テレビドアホンへの交換に失敗

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最近はドアホンで客人の顔をみたいとおもうひとが多いようだ. 家庭でもテレビドアホンをつけるひとがふえているが,ワンルーム・マンションでもテレビドアホンがついていることがウリになるようだ. そこで,マンションの部屋があいたのを機会にドアホンを交換してみようとかんがえたのだが,結局はセキュリティ機能が維持できないということで断念した.

ルーブル上北沢の各部屋にはアイホンのドアホンがついている. 客人はまずマンションの入口で部屋を選択する. すると,その部屋のドアホンが鳴る. 住人が解錠ボタンをおすと,客人はドアのまえまではいることができる.

ドアのところにはセキュリティ機能つきのドアホン (見ためには普通のドアホン) がついている. そのボタンをおすと,再度,室内で音がする. そこで,住人がドアをあけることになる.

カメラがつけられる場所は 2 か所ある. マンション入口と部屋の入口のそばだ. マンション入口につけるためにはマンションの管理組合にはかって,組合の予算をとってやる必要があるから,そんなに容易でない. まだつかえるシステムをどうして交換するのかという話になるだろう. しかし,部屋の入口につけるのなら,オーナー個人の判断でできる. ただし,全体のシステムと調和しなければならない.

jl-12.jpgいま,安価なテレビドアホンは 1 セット 1 万円くらいで入手できる. たとえばアイホンの ROCO JL-12 というのがそのひとつだ. この機種は,従来アイホンの (セキュリティ機能なしの) ドアホンがついているところなら,容易に交換することができる. 玄関子機からの配線をドアホンの親機からはずしてつなぎかえれば,一応動作する. つまり,マンション入口からのよびだしにはこれまでの親機で対応し,玄関子機からのよびだしには新設のテレビドアホン親機で対応するということだ. こうすると,どちらの親機が鳴っているかによって,どちらからよびだされているかがわかるのは利点だ. しかし,それをこころみて,まようことになった.

親機と QF-DK という玄関子機とのあいだの配線は 3 本だ. これが通常のドアホンやテレビドアホンでは 2 本なのだ. 3 本必要なのは,セキュリティ機能のためだ. つまり,非常ボタンをおしたり,ガス漏れが発生したときには,玄関子機から警告音が発せられるようになっている. 親機から玄関子機への配線をはずしてしまうと,この機能がはたらかなくなる.

vh-kdcp.jpgテレビドアホンのセットについている子機のかわりにセキュリティ機能つきの子機を買って対応すれば,もしかするとうまくいくかもしれない. しかし,2 つの親機と玄関子機とをどう結線すればよいのか,また全部の機能がつかえるように結線することがそもそも可能なのかどうか,わからない. しかし,追加するべき VH-KDCP というカメラつき玄関子機は 2 万円以上もする. 安価なテレビドアホンがさらに 2 台買える値段だ. 部屋の入口付近にひとがいることはまれだから,セキュリティ機能がはたらいてもやくにたつかどうかわからない. そのためにこれだけの投資をする価値があるかどうか疑問だ.

アイホンのカタログのなかにはこのようなソリューションも書いてある. 集合住宅のリニューアルに関する部分 (Web サイトから利用可能) のなかで,既存の 「オートロック・システムに住戸玄関カラー映像を付加」 するソリューションがあることが記述されている (たとえば 「アイホン 総合カタログ2012-2014」 p. 265). 図をみると既存の親機とテレビドアホンの親機を併用するようにみえる. つまり,私がやろうとしたのとおなじだ. しかし,他のソリューションについてはすべて詳細が記述されているのに,このソリューションについてだけは詳細が書いてない. たぶん私がやろうとした方法ではなくて,テレビドアホンにセキュリティ機能がついたものをつかうのだろう. そうすると,2 万円ではすまない. セキュリティ機能つきのシステムは親機も高価だから,6 万円以上かかるかもしれない.

セキュリティ機能のないテレビドアホンにかえることを TFD エステートに打診してみたが,反応はかんばしくなかった. というわけで,結局はテレビドアホンをつけるのをあきらめて,もとどおりにしてしまった. テレビドアホンはマンションではなくて自宅でつかうことにした.

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