カーネギーメロン大学訪問報告
報告者 :
RWCP
ニューラルシステム研究室
金田 泰
Written as plain text: 95-10-29.
Rewritten by HTML: 95-10-31, Updated: 95-10-31.
参照 :
[RWCP ホームページ],
[金田のホーム・ページ]
[親ページ].
1. 訪問の概要
SMC95
(IEEE Systems, Man, and Cybernetics '95) 終了直後の 1995 年 10 月 27 日に
研究動向調査のためにカーネギーメロン大学
に出張した.おもに WWW やその他のインターネット上の情報の検索や組織化に
関する研究,とくに検索ツールである
Lycos
について調査したかったが,その関係者との面会予約をとることができ
なかったので日本人客員研究者と面会した.面会者はつぎの 2 人である.
- 村永 哲郎 (東芝から Computer Science Department に留学).研究分野は OS.
- 河村 敦司 (トヨタから Computer Science Department に留学).研究分野は
エージェント指向 AI など.
なお,現在 CMU には Robotics Institute をはじめとしてコンピュータ科学関係の
日本人客員研究者が 20 人程度はいるそうだが,Computer Science Department には
上記の 2 人しかいないということである.
2. WWW 関係の研究について
Lycos についてはそれほどあたらしい情報を知ることはできなかった.Lycos の
Technical Report があるかどうかをきいてみたが,WWW 上で検索してみた結果と
して,存在しないらしいという結論をえた.
Webwatcher
というプロジェクトについてつぎのような情報をえた.Webwatcher は,
あらかじめシステムに利用者の興味をキーワードやこれまでの WWW の検索履歴
などのかたちであたえておくと,それに応じてWWW のサマリを提供するツール
をめざしている.現在は
Lycos
のデータベースが主要な情報源であり,河村氏の
印象としては利用者のこまかい興味には対応できていないという.
また,他大学における関連研究として,MIT の Pattie Maes によるもの,
University of Washington におけるものがあるという情報をえた.
以上
Y. Kanada (Send comments
to kanada@trc.rwcp.or.jp)