Hawai'i 大学訪問報告
報告者 :
RWCP 情報統合研究室
金田 泰
Written as plain text: 94-1-?.
Rewritten by HTML: 95-10-31, Updated: 95-10-31.
参照 :
[RWCP ホームページ],
[金田のホーム・ページ]
[親ページ].
1. Hawai'i 大学と訪問の概要
HICSS-27 (27th Hawaii International Conference on System Sciences) 終
了直後の 1994 年 1 月 10 日に,Professor Herbert Roitblat (Department
of Psychology) に面会するため Hawai'i 大学に出張した.Hawai'i 大学
は Oahu 島,Hawai'i 島など数カ所に分散しているが,訪問したのは
Honolulu にあるキャンパスである.このキャンパスは Waikiki の北に
あり,宿泊した Waikiki のホテルからバスで 20 分程度かかる.この
キャンパスは大学院中心であり,学部学生は Hawai'i 島のキャンパス
にいるという.報告者の研究および Professor Roitblat の研究につい
て約 2 時間対話した.また,彼のもとにいる日本人学生とも話した.
2. Professor Roitblat の研究について
Professor
Roitblat は,ニューラル・ネットをつかってイルカの行
動を研究している.イルカの神経系のモデルとして feed-forward のニ
ューラル・ネットをつかい,Personal Computer 上で実験している.
イルカが環境を識別するための行動のシミュレーションを実演してく
れた.また,これまでに出版された彼の論文のコピー数篇をもらった.
3. 報告者の研究について
報告者による HICSS-27 の論文のコピーをわたすと,self-organization
とはなにか,ということを質問された.はっきり定義し
ていないが,それは局所的な計算から大域的な秩序をもたらす創発的
なものだということなどをこたえた.また,報告者が提案している
CCM (Chemical Casting
Model) と,それによる巡回セールスマン問題
(TSP) の解法について質問された.CCM で TSP をとこうとしても,
いまのところ巡路の交叉をとることができないという問題点に興味を
もたれたので,その点をくわしく説明した.
4. その他
彼が前回世話役をしていた Simulation of Adaptive Behavior (別名
``From Animals to Animats'') という学会 (前回 第 2 回は 1992 年) の前
回および次回のポスターや前回の記念品をもらった.Professor
Roitblat との対話は,報告者がここ 2 年くらいめったに英語を話した
ことがないわりには,うまくいったようにおもう.
以上
Y. Kanada (Send comments
to kanada@trc.rwcp.or.jp)