[以下は 2003 年の時点での記述である.]
QoS に関する情報モデルとスキーマは IETF のポリシー・フレームワーク・ワーキンググループ (以下ポリシー WG とよぶ) において標準化がすすめられてきた. すなわち,QoS ポリシーの情報モデルに関しては,その高水準のモデルが QPIM (Policy QoS Information Model) として,2003 年 11 月に発行された RFC 3644 (Y. Snir, Y. Ramberg, J. Strassner, R. Cohen, B. Moore: Policy Quality of Service (QoS) Information Model) において標準化された.
QPIM の最新版は 2003 年 5 月に発行されたインターネット・ドラフト draft-ietf-policy-qos-info-model-05において規定されている. また,デバイス・レベルの QoS ポリシー情報モデルは QDIM (QoS Device Information Model) とよばれているが,現在その DiffServ 関連部分だけが QDDIM (QoS DiffServ Device Information Model) として Policy Framework WG に提出されている. QDDIM の最新版は 2003 年 5 月に発行されたインターネット・ドラフト draft-ietf-policy-qos-device-info-model-10 (B. Moore, D. Durham, J. Strassner, A. Westerinen, W. Weiss: Information Model for Describing Network Device QoS Datapath Mechanisms) において規定されている.
QoS ポリシーサーバの製品例としては次のようなものがある.
- (1) QoS Policy Manager
- Cisco 社による QoS ポリシーサーバであり,Cisco 社のルータを管理することができる.
- (2) OpenView PolicyXpert / JP1 PolicyXpert
- Hewlett Packard 社および日立製作所の共同開発による QoS ポリシーサーバであり,Cisco 社,日立製作所のルータや Packeteer 社のネットワーク機器 PacketShaper を管理することができる.
- (3) Orchestream
- Orchestream 社による QoS や VPN 管理のためのポリシーサーバである.
- (4) Open Policy System (OPS)
- IP Highway 社による QoS ポリシーサーバであり,Cisco 社などのルータを管理することができる.