MMPP によるトラフィック生成
MMPP (Markov Modulated Poisson Process) はインターネットのトラフィックでみられるような,バースト性のあるトラフィックを生成するための方法のひとつである.
MMPP (Markov Modulated Poisson Process) はインターネットのトラフィックでみられるような,バースト性のあるトラフィックを生成するための方法のひとつである.
WAN などにおけるネットワーク・トラフィックがもつ性質について考察する. とくに,従来,シ ミュレーションやネットワーク機器の性能測定などにおいてネットワーク・トラフィックをシミュ レートするときにひろくつかわれてきたポアソン分布を再検討する.
LAN やインターネットにおけるパケット長の分布を調査した研究はいくつかある [Tho 97] [Fra 03] [Roo 04] が,これらにおいては大半のトラフィックが TCP だとかんがえられる. 利用可能な UDP の調査結果はすくない. しかし,Roon [Roo 04] は UDP に関しても分布 (累積度数分布) の例をし めしている (図 1). (ただし,これらが典型的な分布であるとはかならずしもいえない.)
IP ネットワーク関連のものにしぼって,アドミッション制御の標準を紹介する. IETF における RSVP や NSLP に関係する標準化動向と NGN に関係する ITU-T などの標準化動向についてのべる.
関連項目: アドミッション制御の概要
1990 年代においてはネットワーク資源制御に関する研究は ATM を中心におこなわれてきた. そのため,アドミッション制御に関する論文も ATM に関するものを中心として多数ある. ここでは Lewis [Lew 98] や Habibi [Hab 00] の分類をもとにして文献を整理する.
関連項目: アドミッション制御の概要
アドミッション制御にはさまざまな方法があるが,それらはつぎの 2 種類に分類することができる.
この項目においては,インターネットやその他の IP ネットワークにおけるアドミッション制御についての 従来の研究開発についてのべる. まず前提となる QoS 制御の基本方式について説明し,つづいてアドミッション制御の 2 種類の分類についてのべる. IPネットワークにおけるアドミッション制御の検討においては,ATM とはことなるインターネット・トラフィックの性質を考慮する必要が あるとかんがえられるが,これについては他の項目においてのべる.
関連項目: アドミッション制御の概要
「QoS 制御のための基本概念」 においてのべているように,アドミッション制御とは 「これから通信をおこなう 2 者間で,その通信のために指定された帯域が確保できるかどうかを判断することをアドミッション制御という. より一般化された表現をすれば,資源の動的な配分方法を判断することをいう.」