ネットワークの負荷分散に関する標準化
「ネットワーク負荷分散」 ということばは,負荷分散装置のようなネットワーク機器によってサーバやストレージの負荷分散をはかるときにも使用されるが,ここではネットワークやネットワーク機器における輻輳をさけるために,ネットワーク・インタフェースやネットワーク・リンク,経路などを分散させることを意味する. このようなネットワークにおける性能評価および最適化の技術は “トラフィック・エンジニアリング” [RFC 3272] とよばれている. トラフィック・エンジニアリングのためには様々な方法があるが,実用上は MPLS (Multi-Protocol Label Switching) [RFC 3031] を使用しておこなわれることがおおい. そのため,この項目においても MPLS によるトラフィック・エンジニアリング [RFC 2702] [RFC 3346] を中心にあつかう.