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音響 アーカイブ

2007-04-26

ある音源が発する音が人に方向感をおこさせるおもな要因はつぎの 2 つだといわれている.

ITD (interaural time difference, 両耳間時間差)
ひとつの音源から発する音が左右の耳にとどく時間の差. 音源が正面より左側にあれば左耳にさきに到達し,正面より右側にあれば右耳にさきに到達する.
IID (interaural intensity difference, 両耳間強度差)
ひとつの音源から発する音の左右の耳における強度の差. 音源が正面より左側にあれば左耳のほうがつよく,正面より右側にあれば右耳のほうがつよい. ILD (interaural level difference) とよばれることもある.

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2007-04-27

頭部伝達関数の概要とそれによる IID, ILD の「前後・上下のくべつができない」という問題の解決,頭部伝達関数を使用した 3D 化のさまざまな計算法,頭部伝達関数の測定についてのべる.

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3D オーディオにおける音源の距離を表現する方法についてのべる.

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残響 (reverberation) の計算法についてのべる. 残響のシミュレーションは音楽をよりよくきかせたり,部屋の雰囲気をだすためにおこなわれることがおおい. しかし,頭内定位を解消して音に距離感をあたえるためにも残響が有用である.

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残響は初期反射と後期残響とから構成されるが,このうち初期反射について説明する.

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約 3 kHz 以上の音は空気によって吸収される. すなわち,空気はゆるいローパスフィルタとして作用し,それによって距離によってスペクトルが変化する. 吸収量は距離に比例し,温度や湿度によって変化する. 空気による音の吸収 (air absorption) については Kuttruf [Kut 00] が詳細にのべているが,その吸収特性は ISO 標準 [ISO 93] として規定されている. Creative Technology 社の EAX をはじめ,音声 3D 化をおこなうおおくのシステムにおいては空気吸収のシミュレーションをおこなっている.

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被験者の頭のうごきは方向感・距離感に影響をあたえうる. 頭を固定したままでは前後や上下の方向はまちがえやすいが,頭をうごかすことによってそれらを明確に区別することができる. また,被験者がうごかなくても,音源が移動することによって方向を確認できるばあいがある [Beg 00]

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