シラバスの期限が 2 月 28 日ということなので,先週からかきはじめたものを一応フィックスさせて,教務課に提出した. その内容をここにも書いておく.
2012年度 コンピュータネットワーク(Computer Networks) [ 前期 : 2単位 ] 金田 泰
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
インターネットにおける通信・マルチメディア通信の基盤となるイーサネット,TCP/IP などのプロトコルと,ネットワークの構成法の基礎を理解すること
<授業計画及び準備学習>
1. さまざまなネットワークとその現状 (1 回)
コンピュータ・ネットワークだけでなく,それをとりまく携帯電話や,交通・輸送などのネットワーク,複雑ネットワークなどをみていきます.
2. 通信ネットワークの原理 (1 回)
プロトコル,アドレス,1 対 1 の通信と放送,パケット交換と回線交換など,通信ネットワークの基本・原理を学習します.
3. イーサネット (LAN) (2 回くらい)
ローカルエリア・ネットワーク (LAN) でつかわれるイーサネットのしくみやネットワーク構成法などについて学習します,
4. インターネットとインターネット・プロトコル (IP) (2 回くらい)
世界をつなぐネットワークのネットワークであるインターネットのしくみやネットワーク構成法などについて学習します.
5. インターネットとイーサネット (IP/Ethernet) (1 回)
イーサネットによるネットワークをインターネットにつなぐ方法を学習し,IP とイーサネットを比較します.
6. プロトコルとネットワークの階層構造 (1 回)
さまざまなプロトコルをかさねて高機能なネットワークをつくったり,ネットワークどうしがつながって複雑なネットワークができるしくみを学習します.
7. プライベート・ネットワークとネットワーク仮想化 (2 回くらい)
インターネットのようなパブリックなネットワークのうえにプライベートなネットワーク (秘密がまもられ,パブリック・ネットワークにしばられないネットワーク) をつくる方法について学習します.
8. ネットワーク・サービスの基礎プロトコル TCP と UDP (2 回くらい)
インターネット上でさまざまなサービスを実現する基礎になるプロトコル TCP と UDP について学習します.
9. インターネット上のネットワーク・サービス (2 回くらい)
インターネット上で実現されているメールや WWW などのサービスのしくみについて学習します.
10. ネットワーク・セキュリティ (1 回)
ネットワーク上での秘密漏洩やサービス妨害などとそれらを防止する方法について学習します.
<成績評価方法及び水準>
定期試験期間におこなう試験の成績で 70%,2 回の提出を予定しているかんたんなレポートで 30%,その合計得点が 60/100 以上の場合に単位を認定します.
<教科書>
井戸 伸彦 著 「新しい情報ネットワーク教科書」 この本のとおりに講義をすすめるわけではありませんが,図などを利用します. 講義内容の概要と一部の図は電子的に,または紙で配布します.しかし,著作権の問題により必要な図をすべて配布することはできないので,教科書として指定します.
<参考書>
ネットワーク一般に関する参考書として,織田 薫,坪山 博貴 著「図解! よくわかるネットワークの仕組み」 (SoftBank Creative) をあげておきます.教科書にはない無線ネットワークなどもとりあげられています.この本からも図を利用します. 複雑ネットワークに関する参考書として,増田 直紀,今野 紀雄 著 「「複雑ネットワーク」 とは何か」 (講談社) を推薦します. 他の参考書は講義のなかで必要に応じて紹介します.
<オフィスアワー>
毎週土曜日第 6 時限の前後.非常勤講師室 (教務課のとなり). それ以外の日時の連絡先: Yasusi.Kanada.yq@hitachi.com, yasusi@kanadas.com
<学生へのメッセージ>
聞くだけ・うつすだけの授業でなく手をうごかして理解すること,その結果をレポートでたしかめて,試験でみなさんがよい成績をとれるようにすることをめざします (努力しなくてもよい成績がとれるということでは,もちろんありません).
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