ことしはイーサネットの講義 (2 回) の後半を演習室つまり学生ひとりに 1 台ずつコンピュータがある環境でやってみた. それでもいろいろハードルがあってうまくいかなかったが,その経験をもとにして シミュレータを改訂したので, ここにあたらしい版をのせる (5 月 10 日改訂).
シミュレータは zip ファイルにまとめてある. これがまず最初のハードルになる. Windows 7 では zip ファイルがフォルダーのようにみえるので,そのままつかおうとして失敗するひとがでてくる.
工学院大学の演習室の環境では zip ファイルをダブルクリックすると展開されるようになっているのだが,一時的なファイルとしてひらかれるので,それもハードルになりうる. あとでまたつかえるように,べつのドライブにコピーするのがよい.
演習室には PC がならんでいるのだが,その環境はバラバラだ. Python3 が必要なのだが,それがインストールされていない PC もある. PC はサーバ上の仮想 PC にもつなぐことができて,そのほうが環境が統一されているから,それをつかったほうがよい. しかし,自分 (学生) の環境にファイルをコピーしていないと,ログオフしたとたんにファイルはつかえなくなってしまう.
この演習での私の最大の失敗はコマンドプロンプトのウィンドウを学生にひらかせたことだろう. 3 つくらいのウィンドウをひらいて,そこでコマンドを実行するように指導した. しかし,個別指導するまでそれができない学生が多かった. 演習後,コマンドプロンプトについてあらかじめ適当な Web ページなどを読んできてもらえばよかったのではないかとおもって Web を検索してみたが,でててくるページはだいたい学生には高度すぎる. イーサネットが目的なのに,これではそこにいきつけない. やはり,コマンドプロンプトはごまかして通過するしかないようだ. CLI (コマンドライン・インタフェース -- CUI というひともいるがこれは Japanese English) も講義であつかうので,コマンドプロンプトが操作できるようになってほしいのだが,イーサネットをさきにおしえなければならないことがボトルネックだ. そのために,すべてのコマンドをダブルクリックで実行できるようにシミュレータを改訂した. 学生あてに書いたメイルのコピーをのせておく.
コマンドプロンプトのつかいかたまで演習で説明しているととても時間がないので,ダブルクリックするだけで各コマンドが起動するようにしました.
コンパイラは compile111.bat (ex111.cls のコンパイル),compile121.bat (ex121.cls のコンパイル),compile122.bat (ex122.cls のコンパイル) などのファイルをダブルクリックするだけでひらくようにしました.スライド / 講義資料にある term3sw3.cls は zip ファイルにふくまれていませんでしたが,これもいれました.compile- term3sw3.bat をダブルクリックすればコンパイルできます.みなさんが演習用のファ イルをつくるときには exam.cls というなまえでつくれば,compile-exam.bat をダブ ルクリックすることでコンパイルできます.
コンパイルしてできたバッチファイル (.bat がつくファイル) もダブルクリックすれば 実行できます.したがって,コマンドプロンプトを自分で起動する必要はなくなりま した.たとえば端末とスイッチをあわせて 5 個つくれば,それらをダブルクリックし て 5 個のウィンドウをひらくだけでシミュレーションを実行できます.
次回の講義はいつもの講義室でおこないますが,そこで実演してみようとおもいます.
これで説明として十分だとはおもえないし,そのさきにはまだまだハードルがある. それもなんとかクリアできるようにしたい.
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