イーサネットの演習をいきなりやっても,あまりうまくいかないことがわかった. 来年はネットワーク以前の部分の説明からはいるようにしようとおもう. そして,インターネットのいりぐちとしてのブロードバンド・ルータをもっとはじめに導入するやりかたがあるのではないかとおもった.
シミュレータの使用がうまくいかない原因はいろいろあるが,ひとつは学生が Windows のあつかいになれていないことにある. とくに,最初は CLI (コマンドライン・インタフェース) をつかってもらおうとしたが,これはあまりにハードルがたかかった. 来年はここで CLI を導入するのはやめようとおもう.
しかし,それにしても Windows 上でのシミュレータの使用のためには,まず Windows のつかいかたの説明からはいるのが適切なようにおもわれた. この講義は 4 年生むけだが,1 年生までききにくる. だから,1 年生でもついてこれるようにする必要がある. また,4 年生になっても Windows ではアプリケーションのためにしかつかわないひとがいるようなので,そういうひとのためにも,ていねいな説明がもとめられる.
これまではイーサネットと IP をさきに説明するボトムアップの講義をしてきた. しかし,Windows, CLI (コマンド・プロンプト) とネットワーク・アプリケーションをさきに説明するなら,アプリケーションから導入するトップダウンの講義をするのが自然だろう. VPN やネットワーク仮想化の説明のためにゲートウェイが登場するのだが,その例としてはじめて登場するブロードバンド・ルータを中心に説明するのがよいのではないかとかんがえている. そこでブロードバンド・ルータをつかったネットワーク入門がどこかにないかとさがしたが,みつけられなかった.
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