オンラインの遠隔講義で 2 回のレポートを課した. 提出は PDF などのファイルにしたのだが,ファイルのまま採点するとファイル上に書いたコメントや採点結果などがみえにくいので,結局,これまでと同様に紙にだして得点などを書きこんでいる. ペーパーレスにはなかなかできない.
レポートは紙に書いて写真にうつすか PC 上などでつくるかのいずれかで,提出する形式は PDF か JPEG (Word でもよい) ということにした. Word で提出してくる学生が多いが,JPEG のままのもある. これらをみな PDF に変換して,コメントだけでなく採点結果もコメントのかたちで記入している. そのため最初から PDF で提出してくれるのが基本的にはありがたいのだが,そうとばかりはいえないこともある. ある学生は手書きのレポートをスキャンして PDF にして提出してきたが,1.5 MB もあるので圧縮しようとした. しかし,たいていのレポートは 500 kB 以下なのに,これはなぜか 1.2 MB 未満にならない.
一律に PDF に変換している理由は統一的にあつかいたいから,また PDF のほうが安心できるからだ. Word のファイルに直接書いてほしいという学生もいたが,もとのレポートをこわしてしまうおそれがあるので危険だとおもえる. PDF にコメントをいれる方法なら,まずこわれることはないので安心だ.
こうしてオンラインで受けとりオンラインで返却するしかけが一応できたのだが,いまのところ公平性を確保するため結局は紙にたよっている. PDF にいれたコメントや採点結果はあまり見やすいとはいえない. 全部オンラインでやるやりかたで公平性がたもたれるかどうか心配だ. そのため全部を印刷してから採点して,結果を PDF ファイルにかきこむという方法をとっている. コメントに関しては紙にははしりがきだけ書いて,完全なコメントは PDF ファイルにだけ書いている.しかし,とくに得点に関しては紙だけ見比べれば比較できるようにしている. そうしないと公平性をたもつのがよりむずかしくなると感じている. 紙にだすと整理するのによけいな時間がかかったりもするが,いまのところはこれにかわる方法がない.
2021-1-7 追記:
PDF 化したレポートに添削や評価をかきこむのに PDF のコメント機能を使用したが,福井大学のポータルには「手書き」する方法が紹介されている.
このほうが便利なこともあるし,すぐにかくれてしまうコメントより見やすいだろう.
しかし,ふだんはタブレットなどをつかっていない場合には文字で書くコメントのほうがよい.
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