まず,3 つの能力のうち,知覚能力をコンピュータをつかっていかすにはどうすればよいかをかんがえる. 知覚能力のなかでも視覚がもっとも重要な能力だとかんがえられるので,ここでは視覚を中心にかんがえることにする. 視覚がもっとも重要だとかんがえる理由は,人間が一番おおくの情報を知覚できるのは視覚だからである.
人間にとってまず重要なのは文字情報の知覚であるが,文字の認知には逐次処理が必要なので,入力速度は比較的ひくい.
それに対して写真や図などの画像は,直観的に把握することができるので入力速度がはやい. つまり,文字とはちがって図表をつかえば並列処理ができるとかんがえられる. 人間どうしのコミュニケーションでは,とくに印刷をつうじたコミュニケーションにおいては図表や画像がよくつかわれる. コンピュータの出力においてはかならずしも図表がおおくつかわれているとはいえないが,ここでも図表化すれば把握しやすいはずである.
図 図表をつかうことによって把握が容易になる