Linux マシン Linnt のトラブルとその対策
このメモは金田の
Linux マシン ``Linnt'' でおこったトラブルとその対策に関する個人的なメモです.
Created: 96-1-11, Modified: 96-2-5
凡例
- 症状
- 原因
- 対策
95.12.?: SCSI ディスク導入にともなう変更
- これまで使用してきた Linux 1.2.3 では SCSI が動作しない.
- Linux 1.2.X では AHA2940 SCSI ボードをサポートしていないため.
- カーネルを Linux 1.3.18 (Slackware 3.0.0 の AHA2940 用コンパイルずみ
カーネル) にいれかえる.これで ATAPI CD-ROM も動作した.
96.1.1: SCSI, Ethernet, PPP 共存のための変更 1
- これまで使用してきた Linux 1.3.18 カーネルでは Ethernet に接続でき
ない.
- そのカーネルが NE2000 (互換) ethernet card をサポートしていないため (?)
- Linux 1.3.19 カーネルのソース (Unix User 95.12 の CD-ROM にふくまれる)
をコンパイルして,NE2000 をサポートする.
96.1.2: SCSI, Ethernet, PPP 共存のための変更 2
- コンパイルした 1.3.19 カーネルでは ATAPI CD-ROM を mount したときに
hung する.
- 原因不明.(1.3.18 -> 1.3.19 で導入されたバグ,または Ethernet との共
存を不可能にするなにかがある?)
- SunSite にある最新のカーネルである 1.3.52 を FTP して導入する.
これまで Slackware 2.2.0.1 (?) から IDE HD (hda2) にインストールした
各パッケージをつかっていたが,SCSI HD (sdb2) に Slackware 3.0.0 をイ
ンストールして,これをつかうようにした (再インストールした直接の理由
は,もとのシステム上に Slackware 3.0.0 をインストールしようとして失
敗したため -- login できなくなった).
- JE 0.96 にふくまれる mule, kterm などがライブラリに dynamic link で
きない.
- Linux 1.3.52 のライブラリがあたらしすぎるため.
- JE 0.96 のための旧ライブラリを /usr/X11R6/lib.old にいれて使用する.
/etc/ld.so.conf に上記のパスを追加して ldconfig を実行した.
- Macintosh から PC/AT - ethernet - PPP 経由でネットワーク・アクセスが
できない.
- ダイアルアップ PPP においては IP アドレスがひとつしかわりあてられない
ので,proxy server が必要である.
- delegate をインストールした.
96.1.3: SCSI, Ethernet, PPP 共存のための変更 3
- 1.3.52 カーネルのもとでは PPP が動作しない.
- 1.3.52 カーネルに附属している PPP がただしく動作しない.
- PPP 2.2.0d を FTP して導入する.PPP のディレクトリが /usr/lib/ppp から
/usr/sbin に変更され,chat の -l オプションが廃止されているので,これ
にあわせて PPP のためのスクリプトを改定した.
96.1.11: CD-ROM の mount に関する変更
- 起動時に CD-ROM が挿入されていないと IDE 機器 (ディスクおよび CD-ROM) が
ただしく初期化されない (アクセス・ランプがついたままになる).
- /etc/rc.d/rc.M のなかで /etc/rc.d/rc.cdrom をよびだして,起動時に
CD-ROM をチェックし,ディスクが挿入されていると自動マウントするように
なっているが,チェックがただしくおこなわれていないとかんがえられる.
- 自動マウントをやめ,起動時には CD-ROM のチェックをおこなわないように
した.
関連ページ :
[Linux と Macintosh への ISDN
接続に関する報告],
[Linuxによる ISDN
接続のためのスクリプト],
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