From: hiro@ice3.ori.u-tokyo.ac.jp (Yasu Hiro YAMAZAKI) Newsgroups: fj.os.linux,fj.sys.ibmpc Subject: Linux Jouhou memo (Oct.4,1994) in HTML Followup-To: fj.os.linux Date: 6 Oct 1994 04:18:12 GMT Organization: Dept. of Physics, Univ. of Toronto, 60 St. George St., Toronto, ON, CANADA, M5S 1A7 Distribution: fj NNTP-Posting-Host: ray3.ori.u-tokyo.ac.jp Dnas-Posting-Host: ice3.ice3 山崎@トロントです。 お待ちかねの「Linux情報メモ」の10月号です。 # 勝手ながら9月号は、お休みさせていただきました。 _o_ Linux情報メモも第1号が出てから一年以上経ちましたが、お 役に立っていますでしょうか? さて、最近の大きな話題というと、 1)過激なゲーム「DOOM for Linux」の公開! 2)XFree86-3.1の公開。 3)次期安定カーネルのための重点テスト。 あたりでしょうか?かくいうわたしも、linux-1.1.51を使い、 XFree86-3.1 でDOOM for Linux を楽しんでおります。基本的 にシェアウエアになっているDOOMに限らず、Eiffelやグラフ作 成プログラムなど、商用アプリケーションプログラムが出てき たのが大きな流れでしょう。 また、日本ではLaser5のCD-ROM第3版も発売されたので、ネッ トワークを利用できない方には朗報でしょう。ネットワークを 利用する方は、日本のftpサイトの変更があったので注意して ください。 Linux情報メモは、今回もHTMLフォーマットでお送りいたします。 Mosaic や chimera などでハイパーテキストをお楽しみくださ い。次回までには、SGMLツールの日本語版の準備ができそうと のことなので、fjにはSGMLから変換したテキスト版を用意でき ると思います。 -------------------------------------------------------------------------------
1994年10月4日=======================================================================Linux 情報メモ (HTML版)
もくじ
ちなみに、バージョン1.0 が出たからと言って、Linux がフリーでなく なるわけではありません。そもそも、Linux は GPL に従っているので、 フリーでなくすることは違法行為になるでしょう。ただし、Linux を販 売して利益をあげる事は問題ありません。その場合には、前述の通り、 ソースコードをの入手を保証する必要があるだけです。
Linux は、IBM PC 互換機のうち、CPU が 386や 486や Pentiumで、ISA または EISA バスの物で動作します。最近流行のCPU直結に近いVESAロー カルバスやインテルのPCIバスは問題なく動作します。PCMCIAのサポート も進んでいます。なお、IBM 独自の MCA バスはほぼ使えないと考えてく ださい。日本のパソコンでは、東芝のダイナブックで動作するのはもち ろん、富士通のFM-TOWNSへもX-windowを含めて移植されており、熱心に 更新されています。なお、NECのPC98シリーズ用も試験公開されていま すが一部機種でしか動作しないようです。
Linux は、カーネルが 386 のメモリー管理やタスク制御機能に強く依 存しているので、他のアーキテクチャのコンピュータに移植するのは 容易ではないと言われていました。しかし、カーネルも一般的なものに なって来ており、移植が容易になってきました。実際、680x0 のAmiga と Atariには移植されています。また、IBM/Motorola/Appleの PowerPC チップを使った PowerPC/PowerMac や DEC の Alpha など RISC チップ への移植作業が進んでいます。移植をやってみようとかと思うのなら思 い切ってやってみましょう。きっと、他にも仲間が見つかるでしょう。
Linux は、1994年3月14日にバージョン1.0が公開され、一応テスト段 階を終ったと考えられています。しかし、恐らく不具合も残っている でしょうし、開発途中の版を含めて最新版を常に公開しているため、 新たなバグが入り込む可能性は大いにあります。しかし、どの版が安 定していて、どれが新しい試みを多く含んでいるのかが分かりやすい ように、カーネルが2つに分かれて開発されるようになりました。 バージョン番号の2つ目、例えば、1.0.9 のうちの「0」の部分が偶数 のものは安定性重視で、更新のたびごとに3つ目の部分(この例では 9) が増えるのですが、新機能を含めずに不具合の修正のみをしてゆくこ とになります。また、2つめの部分が奇数のものは、開発者向けのβ 版で、従来通りどんどんと新機能の追加や速度の改良を行ってゆきます。
とくに安定したバージョンが欲しいのなら、多くのテストが行われた 安定重視の偶数バージョンを使うか、公開後数週間して評判の良いもの を使うのがよいでしょう。ほとんどのバージョンは、開発者用に公開さ れたものを含めてとても安定していますので、特に「最新版」が欲しい のでなければ、そのまま長く使ってゆけるでしょう。例えば、version 0.97 patchlevel 1 という92年の夏に出たものを136日以上の間全く 問題無く使っていたところもあるそうです(操作ミスが無ければ、もっ と続いていただろうと言われていますし、最近のものは一般により安定 しています。数ヵ月の連続使用をしている例は珍しくありません。
注目していただきたいのは、Linux は、新版をどんどん配布し、公の もとで磨かれて来たものであり、他の多くのソフトウェアのように、 こっそりと限られた人の中で開発されたもので無いという点です。 具体的には、開発者向けの最新版が、常に(1・2週間の内に)公開さ れていて、誰もが使えるということです。それゆえ、大抵、何らかの バグが潜んでいるのですが、それに対する対策が極めて迅速になされ、 開発の速度は極めて速いのです。実際、世界中で多くの人が試すので、 問題点を見つけ出して修正する作業が、ソフトの公開後数時間以内に 済んでしまうことが多いという程です。特にデータにダメージを与え るようなバグは、たいてい、カーネルの公開から数時間の内に解決さ れるので、普通のユーザーが問題のあるものの使用を避けるのは、容 易でしょう。公式に公開されるものは、開発者向けに予備公開されて から1・2週間たったものです。
これに対し、限られた人々で開発されたような閉じたものは、開発者 たちがこれで大丈夫だと判断した場合に限って公開されます。こうす ると公開の間隔が長くなり、バグ修正に時間がかかることになります。 もちろん、公開されているものの品質はある程度保証されるでしょう が、開発の速度が非常に遅くなってしまうのです。
1994年9月29日現在、安定シリーズの最新版は、linux 1.0.9 (Apr.16) で、先進シリーズは linux 1.1.51 (Sep.18)です。次期安 定シリーズのlinux-1.2.0 に向けて、重点的なテストがされています。
何か「仕事」をさせるためには、最小構成(重要なコマンドと通信ソフト などの多少のアプリケーション)を考えて、5〜10MBのハードディスクが あればいいでしょう。しかし、これでも、できることは『かなり』限ら れていますし、快適とは言えないでしょう。このような構成は、お奨め できません。
実用的な必要メモリー量は、X-windowを使わないなら 4MB、使うなら 8MB でしょう。マルチユーザーで使ったり、大きなプログラム(コンパイラな ど)をいくつか同時に使うなら、それ以上のメモリーが欲しくなるでしょ う。それ以下のメモリーでも(たとえ2Mでも)ハードディスクを仮想メモ リーとして使い、動作させることはできますが、遅すぎて実用的でないで しょう。
必要なハードディスクは、普通のユニックスユーティリティー類・シェル・ 管理ソフトだけなら、10MBあればユーザー領域も少しだけとれるでしょう。 しかし、もう少し整った実用的システムが欲しいなら、Slackware・MCC・ TAMU・(バージョン1に期待されている)Debian・Linux/PRO のいずれかを 入手してみてください。これらの場合、何を入れるによって、60MB から 200MB のディスクが必要になります。これにユーザー用の領域を足したも のが、実際に必要なディスク量です。最近の値段を考えると、あまり小さ いのを買うのもどうかと思います。最低でも 200MB 以上のハードディス クを買ってみてください。決して後悔しないでしょう。
あとは、「何を望むか・予算はあるか」に応じて、メモリー・ディスク・ 速いCPUを選べばよいでしょう。
わたし(山崎)が個人的に奨めるのは、ノートPCの場合は X-windowを使わ ずに 386SL + 4M RAM + 80 HDD + VGA 以上です。最近のサブノートで も、この条件をクリアできるでしょう。なお、ノートブック型などの場合、 レジュームが出来るものと出来ないものがありますので、購入前に確かめ たほうが良いと思います。この構成でも複数の仮想コンソールで漢字も使 え、文書処理用の TeXの表示や、印刷用に広く使われているポストスクリ プト言語で記述された図や文書の表示もできますし、グラフを書くのに便 利な gnuplotも使えます。据え置き型の PC なら、X-windowを使い、数値 演算コプロセッサ+ 8M RAM+ 200M HDD+ 速いグラフィックボード(S3 や Mach32)でしょう。マウスは Mouse Systems 互換の3ボタンマウスがお奨 めです。なお、ノートブック型 PC で X-window を動作させるにもこの程 度の RAM や HDD がある事が望ましいと思います。その場合、マウスの代 わりになるトラックボールや IBM・東芝で使われている棒状のポインティ ングデバイスなどが付いているとたいへん便利です。
さらに、最近の価格動向を見ると、携帯型では SL Enhanced 486 + 8MB RAM + 200MB HDD、据え置き型なら 486DX2/66 + 340MB HDD + 17"ディ スプレイ + 16M RAM + S3 を使ったグラフィックボード あたりを狙っ てもよいかと思います。据え置き案は今年始めのわが家と同じ構成です。 前者なら、手軽に運べる UNIX 互換環境が、後者なら、大雑把に言って、 30 万円程度の投資で 100万円程度の売れ筋ワークステーションに負けな い性能が期待できます(40万円だして Pentium にしないと実数計算だけ が負けるかな..)。
なお、メモリーを増やすことは、高速化に大きく貢献します。ハード ディスクを使った仮想メモリーは遅いですし、メモリーの余った分は、 必要になるまで、ディスクキャッシュとして活用されます。DOS と違い メモリーは有効利用されますのでなるべく多く欲しいですね。
CPU:386 のプロテクトモード用プログラムを実行できるもの。全ての 386, 486, Pentium はこの条件を満たしていますが、286はだめです。 286 には今後も対応しないでしょう。この他に、Amiga/Atari の 680x0 でも 動作しています。更に、 Power Mac などでも動作し始めたよう ですが、まだ公開されはていません。
バス:ISA か EISAならばっちり。VLバスや PCI バスなどのローカル バスも問題ありません。PS55の一部などで使われているMCA でも動くの ですが、今のところ使えるディスクコントローラなどが限られています。 PCIの場合は、内蔵/外付けのNCRチップSCSIコントローラ用ドライバが 試験公開中です。IDEでなければ、最近のカーネルで動作確認されてい る Buslogicの946Cを使うか、 ISA や EISAのアダプタを使うと確実です。 PCI-HOWTO に PCI関連の情報がまとめてあります。なお、PCMCIA 関連 は、Ethernetやモデムカードの幾つかが動作確認されています。 tsx-11.mit.edu の/pub/linux/packages/laptops/pcmcia/ か、 tsx-11のミラーサイト を覗いてみてください。また、PCMCIAカードの差し替え時にカードを自 動認識して初期化するpcmcia-csドライバもテスト中ですが動作します。 PCMCIAボードを動作させるためのモジュールとともに配布されています。 cb-iris.stanford.edu の pub/pcmcia か、国内の、 nuis.nuie.nagoya-u.ac.jp の /Linux/pcmcia/ に置いてあります。tsx-11などにも置かれ始めたようです。
RAM: 1GBまで対応しているはずですが、テストはされていません。なお、 マザーボードによっては、メモリー増設に伴いキャッシュを増設しない と遅くなるものがあるようです。幸い、このようなものは最近ではほと んど無くなってきているようです。メモリー増設で遅くなった場合には、 マザーボードの説明を読んで、キャッシュされてない領域があるか確認 し、それでもだめならキャッシュを最大限まで増設してみましょう。 なお、64MBを越えるメモリーを使う場合には、起動時のパラメータを 渡す必要があります。これは、PC の BIOS の仕様による制限です。
ディスク・テープ:一般的なAT用のドライブ(16bit IDE, MFM, RLL)は、 サポートされています。540MB IDE HDDはカーネルにLILOなどでパラメー タを渡す必要があり、1GBのEnhanced IDEなどはごく最近のカーネルを 使う必要があります。XT用の8bitコントローラー(MFM, RLL)もOKです。 それに、下記のSCSIコントローラーにつないだハードディスク・CD-ROM・ テープドライブはサポートされています:Adaptec 1542,152x,1740拡張 モード(1542互換モードではない)・Seagate ST-01,ST-02・Future Domain TMC-88x シリーズなどのTMC950チップを使ったもの,TMC1660/1680,7000FASST・ Ultrastor 14F,24F,34F・Western Digital wd7000・NCR5380 チップのも の・Pro Audio Spectrum/Studio 16・Trantor T128,T128F,T228 が標準 カーネルでサポートされています。また、Adaptec互換機種のBusLogic( 含むVLバス版)・DTC3292(3270はダメ)も動作確認されています。BusLogic 用の専用ドライバは、ISA/VL/EISA/MCA/PCIの各種製品に対応するはずで すが、v1.1シリーズのカーネルでテスト中です(455S/747S/946Cは確認済)。 更に、日本では SPC 用ドライバが書かれていますし、これをつかうとダ イナブック用の Dynamic SCSI も動作するそうです。また、パラレルポー トに専用のケーブルでSCSI機器をつなぐだけの、EasyHard もあります。 以上の各種 SCSI 以外に、Mitsumi, Sony CDU31A, SoundBlaster, Philips/ LMS, Matsushita/Panasonic の非 SCSI の CD-ROM が動作し、QIC-02・ QIC-117ドライバーもあります。QIC-80テープを使うドライバも現在テスト 段階ですが動いています。なお、Adaptec の新シリーズ2742,2842用のドラ イバはハッカー向けのα版が試験公開中です。詳しくは、SCSI HOWTO を御 覧ください。また、Enhanced IDEへの対応の試みや、IDE ドライブをより 高速なモードでアクセスするパッチなども出ています。
グラフィックボード: まず、フリーソフトのみを使う場合の話をします。 テキストモードでサポートされているのは VGA, EGA, CGA, と Hercules (互換品を含む)です。グラフィックや X-window は、VGA, Super VGA( ET3000/4000, Paradise, Trident, ATI, S3, Cirrus, Compaq AVGA, WD, Genoa, AGX, OAK,AL2101, MX, Video 7), 8514/A, P9000, Herculesです。 このうち、アクセラレータをサポートしているのは、S3(911,911A,924, 801,805,805i,928,864,964)と、IBM 8514/A (ATI などの互換ボードを含 む)・ATI(Mach8,Mach32)・Cirrus(5420,5422,5424,5426,5428,5429,5430, 5434,6205,6215,6225,6235)・WD(90C31,90C33)・IIT(AGX-014,015,016)・ Tseng(ET4000/W32,W32i,W32p)・Weitek(P9000)です。なお、X-window に は、基本的に XFree86[TM] というPC UNIX 汎用のフリーのシステムを使っています。最新版は、 10月はじめに公開された XFree86-3.0 です。また、XFree86とは別に Viper 専用サーバの開発 が進んでいましたが、この成果も XFree86 に取り込まれました。 その他に、XFree86を修正して Mach64 に対応したものも公開されてい ます。
最近では更に別の選択肢も加わりました。Metro Link Inc.からは 「Metro-X」が、X Inside Inc.からは「Accelerated-X」が、それぞれ Linux用にも発売されたのです。Accelerated-Xは、S3の864/964やATIの Mach64 はもちろんMatrox社のボードや Number9社の新製品Imagine128 まで含んだ最新のボードに幅広く対応しています。連絡先は、
Metro-link Inc.: Tel: +1(305)938-0283 FAX: +1(305)938-1982 Email: sales@metrolink.com Mail: 4711 Notth Powerline Road, FOrtLauderdale, FL 33309, USA X Inside Inc.: Tel: +1(416)762-3778 FAX: +1(303)470-5513 Email: sales@xinside.com info@xinside.com FTP: ftp.xinside.com [199.120.247.2] Mail: 7900 E Union Ave, Suite 1100, Denver, CO 80237, USA.
Network: Western Digital 80x3/SMC Elite 16(標準的)・SMC Elite ULTRA・NE1000, NE2000・HP ・3com 501(なるべく避けよう),503,509, 579(EISA)・Allied Telesis AT1500(日本名HE4000)・NE2100(Lance and PCnet-ISA)・Cabletron E21xx・DEC DEPCA/EtherWorks。ポケットアダプ タでは、D-link DE600, DE620 と AT-LAN-TEC/RealTek。ノート内蔵型で は Zenith Z-note。また、SLIP, CSLIP,PLIP (Parallel Link IP) も標準 カーネルでサポートされています。更に、多数の NE2000 互換ボードの 動作確認がされていますし、AT-LAN-TECの OEM のポケットアダプタは非常 に多くの名前で売られています。また、試験的に、3com 505,507・Allied Telesis AT1700・Intel Ether Express・NI52・NI65・Ansel Communication EISA 3200用ドライバも標準カーネルに付属しています。また、一部の PCMCIA カードも動作しています。具体的には D-link DE650 ・3Com 589・ IBM製です。イーサーネットに関して詳しくは、 JF の里 に日本語訳もある ETHERNET HOWTOや、カーネル付属の文書を御覧ください。
サウンドボード:Adlib・SoundBlaster1.0/2.0/Pro/Pro2・ProAudio Spectrum 16・Gravis Ultra Sound16, UltraSound MAX・MPU-401。上位互 換の新製品もたくさん出ていますが、大抵動いているようです。これら以 外については、カーネルパッケージにある Sound driver Pre-3.0 に付属 の文書を見てください。
シリアルボード:AST Fourport cards(with 4 serial ports)・Boca のいくつか・Usenet Serial Card III。
マウス: 大抵のシリアルマウス・バスマウス(Microsoft, Logitec, PS/2, ATI)・ TI travelmate[C & T82C710] Quickport マウス。
基本 Unix コマンド: ls, tr, sed, awk 他、思い付きそうなのは大抵 あります。
開発ツール: gcc(C/C++/Objective C), gdb, make, bison, flex, perl, rcs, cvs, gprof, Tcl/Tk。Fortran も f2c+gcc でソースレベルのデバッ グも出来ます。また、ISEからはEifflが発売されています。
グラフィック環境: X11R5, X11R6 (どちらも XFree86[TM]), MGR。
エディター: GNU Emacs, Lucid Emacs, MicroEmacs, jove, epoch, elvis, joe, pico, jed。 日本語版は、jelvis, nemacs。そして、 多言語対応の mule。
シェル: Bash (Posix sh コンパチブル), zsh ( ksh 互換モードあり), tcsh, csh, rc, ash (ほぼ shコンパチブル), その他たくさん。
通信ソフト: Taylor (BNU-compatible) UUCP, kermit, szrz, minicom, pcomm, xcomm, term/slap (シリアル回線で複数のシェルを実行できる), Seyon(X-window 用). また、クラス2FAXモデム用の送受信やZyXELのモ デム用の音声録再ソフトもあります。日本語は、kermit, Seyon(変更必 要)などで使えます。BBS へのアクセスにはぺーさんこと中込さんによ る解説文書が役立つと思います。 JFの里ディレクトリ をのぞいてみてください。
ニュース・メール: C-news, trn, nn, tin, smail, elm, mh。 日本語では、sendmail, mh。
文書処理: TeX, groff, doc, ez. 日本語は日本語(La)TeX。
ゲーム: Nethack・いくつかの Muds・X 用ゲーム。フライトシミュレー ターもありますよ。世界中で話題沸騰のDOOM も見逃せません。tsx-11 や sunsite をのぞいてみましょう。
セットもの:AUIS( Andrew システム)
その他、私(山崎)の趣味でもう少し名前を挙げます:ghostview, gnuplot, xv, idraw, Mosaic, 日本語ghostscript, 日本語tgif, Wnn, Canna, sj3, skk, dviout/dviprt, oneko。
日本語ソフトは、Slackware版およびSLS版のLinux パッケージ用の拡張 キットとして、 JE と言う名前でまとめられています。これには、親切な日本語のメッセージ を出すのインストーラーが付いていて、簡単にインストールできます。
以上、ここに挙げたものはほとんどがフリーで、これらは全体の100分の 1にも満たないでしょう。UNIX 用のフリーソフトは、まず動くと思って いいでしょうし、大抵はバイナリがあります。
有料のソフトには、X-window用のサーバやMotifライブラリ、オブジェクト 指向プログラミンング言語の Eiffel などのほかに、グラフ作成ソフトや リレーショナルデータベースもあります。
現在ある MS-DOS エミュレータを使うとコンソールや X-wondow から 一部の MS-DOS ソフトを使う事ができます。英語圏では、DOS 用のワー ドパーフェクトなどを使っている人が結構いるそうです。日本語は、 IBM の PC-DOS/V 6.3 などを使えばOKです。
I use Linux at home 家で使っている。 I use Linux at work 仕事で使っている。 I use Linux at home and at work 家でも仕事でも使っている。 I don't use Linux 使ってない。
なぜか、使ってませんまであるのが凄いですね。集計結果は、時々 comp.os.linux.misc に投稿されています。
ftp.kuis.kyoto-u.ac.jp[130.54.23.2]:/Linux/JFにあります。ここにある文書の大部分は、小野さんを中心に組織した JF プロジェクト(Linux 関連日本語文書整備計画) の成果です。 英文の文書では、Matt Welsh さんの「Linux Installation and Getting started 」を読んで見ましょう。これ以外にも、 LDP(Linux 関連文書整備計画) の成果が役に立つでしょう。
Textual name Numeric address Linux directory ============================= =============== =============== tsx-11.mit.edu 18.172.1.2 /pub/linux sunsite.unc.edu 152.2.22.81 /pub/Linux ftp.funet.fi 128.214.248.6 /pub/OS/Linux net.tamu.edu 128.194.177.1 /pub/linux ftp.mcc.ac.uk 130.88.203.12 /pub/linux src.doc.ic.ac.uk 146.169.2.1 /packages/linux fgb1.fgb.mw.tu-muenchen.de 129.187.200.1 /pub/linux ftp.informatik.tu-muenchen.de 131.159.0.110 /pub/Linux ftp.dfv.rwth-aachen.de 137.226.4.111 /pub/linux ftp.informatik.rwth-aachen.de 137.226.112.172 /pub/Linux ftp.ibp.fr 132.227.60.2 /pub/linux kirk.bond.edu.au 131.244.1.1 /pub/OS/Linux ftp.uu.net 137.39.1.9 /systems/unix/linux wuarchive.wustl.edu 128.252.135.4 mirrors/linux ftp.win.tue.nl 131.155.70.100 /pub/linux ftp.stack.urc.tue.nl 131.155.2.71 /pub/linux cair.kaist.ac.kr 143.248.186.2 /pub/Linux ftp.denet.dk 129.142.6.74 /pub/OS/linux NCTUCCCA.edu.tw 140.111.1.10 /Operating-Systems/Linux nic.switch.ch 130.59.1.40 /mirror/linux/sunsite monu1.ccmonash.edu.au 130.194.1.101 /pub/linux cnuce_arch.cnr.it 131.114.1.10 /pub/Linuxtsx-11.mit.edu と、fgb1.fgb.mw.tu-muenchen.de が、Linux の GCC の 公式サイトです。この表のサイトのうち、いくつかはミラーサイトです。 ミラーサイトとは、どこかのサイトのコピーを置くサイトです。定期的に 本拠地をのぞきにいって変更があればミラーサイトでも更新するように設 定されています。
また、sunsite は tsx-11 にはないものも多数おいています。開発者向け の最新カーネルの最新版は、nic.funet.fi で公開され、tsx-11 や SunSite などにミラーされています。日本でも多くのftp サイトで入手できるので、 なるべく近くから入手してください。
ftp.iij.ad.jp 192.244.176.50, 192.244.176.65 ftp.kuis.kyoto-u.ac.jp 130.54.23.2が代表的です。なお、以前の Linux情報メモに載っていた sra は、tsx-11 のミラーを止めたそうです。また、上記のサイトでは、ディレクトリの 名前が変更になっていますので注意してください。
もう一方の雄、sunsiteのミラーを日本でしているのは、
最近「一番人気」の、Slackware 版 Linux パッケージは日本では、
また、日本語ソフトの最新版は、JE(日本語拡張キット) version 0.9.5
として、
FM-TOWNS 用:
PS55・PS/V 用:
PC98 用(試験公開):
繰り返しますが、より詳しくて新しい情報が、小野さんの
JMETA-FAQ
にあり、他の日本語文書とともに上記の ftp.kuis においてあります。な
お、直接 ftp が出来ない人でも、電子メール(ftp-mail)で入手することも
可能ですが、よほど回線が太くないかぎり、文書や不足分のソフトを補う
ための手段だと思っていたほうがよいと思います。ftp-mailのサービスは、
日本では ftp.kuis や iij などが、海外では SunSite.unc.edu や
ftp.informatik.tu-muenchen.de などで行っています。
ftp.hitachi.co.jp 133.144.224.2
nadia.ics.es.osaka-u.ac.jp 133.1.12.105
です。なお、nadiaの調子が悪い時は、
yebisu.ics.es.osaka-u.ac.jp 133.1.236.79,133.1.240.42
を試してくださいとのことです。
ftp.cs.titech.ac.jp 131.112.172.15 /pub/os/linux/slackware
theta.iis.u-tokyo.ac.jp 157.82.98.129, 157.82.96.67
/pub2/Linux/slackware
などに置いてあります。
tutserver.tutcc.tut.ac.jp 133.15.64.6 /pub/linux/JE
から発信されます。以前は、同大学の colias というマシン(JEのまと
め役の真鍋さんが運用)がオオモトでしたが、tutserverに移されました。
しかし、より回線のしっかりした以下のサイトの利用をお勧めします。
ftp.kuis.kyoto-u.ac.jp 130.54.23.2
ftp.cs.keio.ac.jp 131.113.35.20
wnoc-fuk.wide.ad.jp 133.4.14.3, 133.4.20.2
ftp.iis.u-tokyo.ac.jp 157.82.96.67
機種別の特殊なファイルは、以下の所にあります。
ftp.meiji.ac.jp 133.26.136.40 /pub/linux/towns
ftp.kuis.kyoto-u.ac.jp 130.54.23.2 /Linux/TOWNS
TOWNは熱心にサポートされ、ほぼ最新のカーネルが使えます。
パソコン通信の Nifty serve を中心に開発されています。
scslwide.sony.co.jp 133.138.199.1 /pub
wnoc-fuk.wide.ad.jp 133.4.14.3, 133.4.20.2 /pub/Linux/SLS-J/ps55note
これらのIBM製品は、ディスクコントローラが独自仕様なのです。
なお、SLS-J for PS/55note (仮称)は、SLS-1.03 をベースにした
ものです。
namp.kuamp.kyoto-u.ac.jp 130.54.42.3 /pub/linux/linux-pc98
これは、動作する機種が限られていてるようです。最近更新されました。
日本のBBSでは、Nifty serve が Linux をおいていますが、古く・不完全 だそうです。
ネットワークが利用できない人は、CD-ROM が便利でしょう。
「日本語 Linux CD-ROM」が1993年11月末日に池袋の Laser5 から発売に なりました。最新版は、通称「 JE^3-CD ROM 」として売られています。 海外で一般的なソフトウェア群に加えて、FM-TOWNS用カーネル・日本語 文書等、様々なバイナリやソースコードを含んでいます。この CD の最 大の特徴は、日本の利用者の意見をいち早く反映させている点でしょう。 連絡先は、
代理店:
CD-ROM Shop Laser5 ( inquiries for Linux CD with JE ) 〒170 豊島区東池袋2-652-8 ビッグオフィスプラザ203 電話:03-5952-4639 FAX:03-5952-7486 ( FAX: +81 3-5952-7486 )製作:
(株)五橋研究所 〒232 横浜市南区井戸ケ谷下町212-2-2F 電話/FAX:045-721-1885また、ソフトバンク社の「UNIX USER」誌1994年1月号の付録として、SLS 1.03+JE 入りの CD-ROM が付きました。内容的に古いものも含まれ、初 心者には多少扱いにくいかも知れませんが、値段の安さが魅力です。ソ フトバンク社では、これ以降、続々と付録 CD に Linux をつけているよ うです。最新のモノを手軽に手に入れられますが、内容的に整理されて いなかったりする場合もあるので注意してください。
以下は、代表的な国際的 linux CD-ROM の案内です。なんと、二つ目の InfoMagic の CD-ROM には、JE まで含まれています。
Morse Telecommunicationから、Slackware[TM] Professional Linux Ver 2.0をが発売されています。Slackwareの公式CD-ROMで90日のサポートや、 Matt さんの本が付いて来ます。内容は多くのLinux使いにテストされて おり、とても安定しているそうです。また、X11R6ベースのXFree86-3.0 の暫定版バイナリも含まれています。
Morse Telecommunication 25 East Park Avenue, Suite 240 Long Beach, NY 11561 USA Phome +1-516-889-8500 FAX +1-516-889-8665 Internet info@morse.net
InfoMagic Inc から Linux を含んだ CD-ROM が販売されています。 4月版からは Linux CD と言われるもので安い上に2枚組です。これは、 tsx-11.mit.edu と sunsite.unc.edu いう Linux ftp サイトの両雄の ある日の内容に加えて、GNU の正式なサイト prep.ai.mit.eduの内容を も加えたもので、Slackware 1.2.0.3, MCC, TAMU, Debian, SLS 1.05 だけでなく、JE-0.9.5βも入っています。
InfoMagic Inc PO Box 338 Pennington NJ 08534 USA phone +1-800-800-6613, +1-609-683-5501 Fax +1-609-683-5502Softlanding Software(SLS) では、CD-ROM ・フロッピーディスク・ QIC テープで、配布しています。最新版は 1.05 で、含まれている カーネルは linux-1.0 を独自に機能強化したものです。連絡先は:
Softlanding Software 910 Lodge Ave. Victoria, B.C., Canada V8X-3A8 phone +1-604-360-0188 FAX: +1-604-385-1292また、Yggdrasil Computing の Plug-and-Play Linux CD-ROM も広く売 られています。最新版の'94夏版ではカーネルは linux-1.1 で Tcl/Tk入 りです。ブートフロッピー付でそのまま試すことも出来ますし、(JEと の組合せを考えなければ)便利に使えるでしょう。なお、Yggdrasilは、 英語のフリーの文書をまとめて本にした「The Linux Bible」も出して います。
Yggdrasil Computing, Incorporated CDROM sales PO Box 8418 Berkeley, California 94707--8418 phone +1-510-526-7531CD-ROMの最後は、Trans-Ameritech です。最新版は、"Linux Plus BSD CD-ROM Release 4"で、Slackware-2.0.1を元にしており、かなり新しい カーネル linux-1.1.50 や、話題の DOOM for Linux も入っています。 しかもFreeBSD-1.1も付いて来ます。日本からの注文にも素早く対応し てくれるそうです。問い合わせ・注文は:
Trans-Ameritech Systems, Inc. 2342A Walsh Avenue Santa Clara, CA 95051 USA phone +1-408-727-3883 FAX +1-408-727-3882 e-mail: info@trans-am.comこれらのうち、Laser5, InfoMagic, Yggdrasil の CD-ROM は、秋葉原など でも入手することもできます。詳しくは、小野さんの JMETA-FAQ を御覧に なるか、IBM-PC を扱っているお店に当たったり、「DOS/V マガジン」の広 告などを見たりしてみてください。
最後に、『Linux インストール済 PC』についてです。代表的な構成の PC に、Linux をインストールし、動く状態で発売しているところがあります。
日本では三重にお店をもつ電脳工房が「PC-UNIX マシン CL-UX」という名 前で提供しています。Laser5 の CD つきだそうです。通信販売も有ります。 お休みしていた京都店も営業を再開したようです。
電脳工房 〒 514 三重県 津市 栗真 町屋町 1613-5(三重大学前) TEL 0592-32-4033, FAX 0592-32-0705(24h) 電脳工房京都店 京都市 左京区 吉田牛ノ宮町 506 TEL/FAX 075-752-4884海外には、次のような所がさまざまなハードウェアに、希望に似合わせた インストールをしてくれるところがあります。Slackware を入れてもらう ことも出来ますが、JE は無理かも知れません(未確認)。
Fintronic USA, Inc. 1360 Willow Rd., Suite 205 Menlo Park, CA 94025 USA fax: +1-415-325-4908 email: linux-sales@fintronic.comFintronic USA で扱っている製品に関して、Internet では、 「finger linux-sales@fintronic.com 」で情報を入手できますが、とり あえず、Distribution-HOWTO の案内を読んでみてください。
知り合いで、Linux を持っている人がいれば、貸してもらったり、コピー させてもらうというのも良いでしょう。Linux 関連ソフトウエアのほとん どは、たとえウリモノのCDに入った物でも、コピーが許されているはずで す。有志によるテープ・CD での配布や回覧も時々行われています。これら に興味のある人は、fj.os.linux や Linux メーリングリストなどの Linux 情報源 に注意しましょう。
SLS は、Peter MacDonald さんが中心にまとめたもので、TeX や X-window も含めて、大抵の有名ソフトが含まれています。ftp でも公開されてい ますし、直接 Softlanding Software (SLS)からでも入手できます。愛用 者が多かったので初心者には、とくに薦められて来ました。インストール も簡単です。しかし、SLS は長い間最新版(1.04)を ftp で公開してくれ なかった上に、SLS 1.03 (とくに初期のもの)に問題が多かったこともあ り、人気が急降下しました。
それと対照的に非常に熱心に管理・アップデートされている『Slackware』 と言うパッケージが人気急上昇です。常に新しくて安定したソフトウェア をずらりとそろえた内容です。最新版は、2.0 です。見た目も使い勝手も 素晴らしいインストール用ソフトが付き、最新の周辺機器にも一早く対応 している事もあり、使ってみた人はみな絶賛しています。
日本語関係のソフトは、SLS 版の拡張キットとして整備されてきましたが、 最近では JE も Slackware での動作を念頭において開発されています。 現時点で新しくインストールするなら、Slackware を試してみるのがよい かと思います。
なお、JE (日本語拡張キット)は、自称未完成ながら、TeX, ghostscript, nemacs, mule, kterm, mh, kon(コンソール用漢字表示ソフト)など多くの 日本語版ソフトがパッケージ化され、日本語のメニューで簡単にインス トールできるようになっています。 詳しくは、ガイドワーキンググループが書き下ろした、 「JE-HOWTO」 を読んで見てください。また、インストールが不安なら、JE 付属の 「SLS+JE導入ガイド」を読んでみてください。これらは、 JEとともに配布 されています。 これは、以前、ガイドワーキンググループのメンバーが書いた非常に詳 しいインストール案内です。現在の版は、かなり古いSLS-1.03を想定して 書いてありますが、基本的な手順は Slackware でもほぼ同じです。なお、 ガイドの新版も検討されていますが、基本的には、 「Installation-HOWTO と JE-HOWTOのコンビ」 がガイドの跡継ぎになる予定です。どちらも日本語版がありますが、現 在進化中です。
実は今年の春、SLS が半年以上の沈黙を破って ver 1.05 を発表しました。 独自に機能強化した先進的モジュラーカーネルを含んでいます。しかし、 いま迄のブランクの間に、多くの人が Slackware に移行してしまいました。 JE の開発者たちも Slackware に移行してしまいましたし、SLS-1.05 の 一部は依然と古いものが含まれているそうです。
細かな疑問が生じたら、「HOWTO 文書群」を読んでみましょう。 これは、肥大化してしまった FAQ(よく尋ねられる質問と回答集) を再編 成し、細かな設定などを詳しく解説したものです。一文書一テーマになっ ています。HOWTO-INDEX をみるとどのような HOWTO が用意されているかが わかります。じつは、「Linux 情報メモ」も初心者向けの HOWTO という 位置付けにあります。なお、現在の FAQ は、昔のもののように何でも扱 うのではなく、既存の HOWTO のテーマに含まれていない話題を集めた物 になっています。もっとも、FAQ も一度は目を通しておくとよいでしょう。
英語で書かれた HOWTO は、comp.os.linux.announce に定期的に投稿され る他、多くの Linux 関連 ftp サイト に置いてあります。最寄りのところ から入手してください。
HOWTO の多くは、既に日本語化されてます。これは、JF プロジェクトと 呼ばれる日本語文書整備計画の一貫として進んでいるものです。JF プロ ジェクトでは、JF メーリングリストを中心に話し合い、Linux 関連の様々 な文書を作成・翻訳しています。元もとの活動は Linux メーリングリス ト・fj.os.linux・Nifty serve 等での質問や回答をまとめる作業で、 もちろん現在も活発に続けられています。成果は、 「JFの里」 とも呼ばれる、
ftp.kuis.kyoto-u.ac.jp[130.54.23.2]:/Linux/JFにあります。
また、Matt Welsh さんの「Linux Installation and Getting Started」 も読んでみましょう。最新版は、Ver. 2.1.1 というもので233ページあり ます。これは「UNIX なんて使ったこと無いよ」という人を対象に書かれ た文書で、Linx/UNIX の基本的な使い方や設定・管理のしかたも丁寧に説 明しています。Ver2.0を元にした日本語版は JF プロジェクトで作成され、 校正中です。近日中にネットワーク公開される予定です。日本名は「Linux ことはじめ」の予定です。(いつまで待たせるのやら。)
LDP プロジェクトの成果が、運用・設定の手引集 「HOWTO」シリーズと 呼ばれる文書として整備されてきました。これらには、対応ハードウェア と対応の現状や各種の Linux セットの解説なども、詳しく書いてありま す。例えば、以下の所にあります。
sunsite.unc.edu:/pub/Linux/docs/HOWTO tsx-11.mit.edu:/pub/linux/docs/HOWTO日本語の関連文書は JF プロジェクトでまとめられています。
ftp.kuis.kyoto-u.ac.jp 130.54.23.2 /Linux/JFHOWTO 文書集の和訳もかなり進んでいるので、HOWTO-INDEX (日本語版も あります) を読んで、欲しい情報を見つけてください。なお、 「使ってみる」 の項も御覧ください。繰り返しますが、日本語のインストール関 連文書では、JE とともに置いてある guide が詳しいです。また、 JE-HOWTO が最新の JE の話題をカバーしています。
「comp.os.linux.announce 」は、Linux のアナウンス用のニュース グループで、moderated として厳しく管理されています。ここには、 新しいソフトのアナウンスや、重要な関連文書が投稿されます。
「comp.os.linux.admin」は、システム管理・維持に関連した議論の 場です。自由に投稿できるニュースグループです。
「comp.os.linux.development」は、カーネルの開発に関連した議論 をする場です。アプリケーションに関するものは、カーネルに強く関 連したもののみを扱います。自由に投稿できます。
「comp.os.linux.help」は、上記以外の質問の場です。自由に投稿で きます。
「comp.os.linux.misc」は、従来の comp.os.linux のあと継ぎで、上 のどれにも当てはまらないことがらを扱います。自由に投稿できます。
【注意】Linux のニュースグループ間では、クロスポストしないでく ださい。クロスポストがよいと考えられるのは、c.o.l.announce と それ以外の間のみです。せっかくニュースグループを分割したのに、 記事の数が増えてしまっては、必要なものを探すのに苦労してしまい ますよね。
日本では、ニュースグループ「fj.os.linux」がこれからの中心的な 情報源になってゆくでしょう。恥ずかしがらずに、どんどん投稿して、 活発なニュースグループにしましょう。
今後もどんどん増えることが予想されています。
米国では「Linux Journal」という英語のLinux専門誌が刊行されました。 これは、いろいろなレベルの人を対象にした解説記事や読みものを取り上 げ、全ての Linuxユーザーが楽しめるようにと編集されています。素朴だ が綺麗な仕上りと読みごたえのある文章で大人気です。北米以外からだと 年間 US$23 で定期購読できます。申し込みや問い合わせは以下まで:
Linux Journal P.O. Box 3364 Westport, CT 06880-8364 USA 電子メール: linux@fylz.com FAX: +1-203-454-2582 (USA)なお、決して、電子メールでクレジットカード番号を送らないでくだ さい。カード番号が盗まれ、多額の請求書が来る恐れがあるからです。
以前は、ニュースレターが時々出ていました。これは、重要なアナウ ンスなどをまとめたもので、たまに読みものもあります。最近は案内 が無いので、Linux Journal にとって変わられたのかもしれません。 アナウンスは c.o.l.announce でされます。
また、新しいカーネルの情報などは、
finger torvalds@kruuna.helsinki.fiによっても得られますが、あまり乱用しないようにしましょう。
日本では fj.os.linux 設立以前は、主にメーリングリストにより情報 交換をしていました。また、商用BBSの Nifty serve や日経 MIX など でも情報交換が行なわれています。PC-VAN にも「Linux 情報メモ」な どがアップロードされていると思います。
<FAQ> <Item> FAQ, Linux, SGML <Subject> Linux FAQってのは何ですか? <Poster> あべ@三菱電機(hironobu@sy.isl.melco.co.jp) <Date> 1993年9月20日 <Q> Linux FAQってのを見たのですがよく分かりません。 一体何なんでしょう?教えて、偉い人。 </Q> <A> Linux FAQってのは、Linuxに関して良く行なわれる質問/回答を まとめたもので、Frequentry Asked Questionsの略です。初心者 の人がnetworkなどで質問をしようと思った時でも、きっと他の人 も過去に同じ質問したかもしれませんね。FAQを見れば解決する問 題かもしれません。また見落しがちな問題もFAQにまとまっている ので慣れた人でも読みかえすことで、新しい発見があるかも知れ ません。 現在、JF-MLでLinuxに関するFAQをまとめています。fj.os.linuxや Linux-MLで質問を行なう時には、このフオーマットに従って書いて いただくとあとの作業が楽になりますので御協力をお願いします。 </A> <Poster> 小野@京大環境地球 (ono@eiehost.gee.kyoto-u.ac.jp) <C> Frequently Asked Questionsですよね。 細かいつっこみだなぁ(^^; </C> </FAQ>質問は、 < Q & A >と < /Q &A >で挟みます。 ただし、皆がつまずきそうな点に関する質問は、<FAQ >と < /FAQ >で挟んでもよいです。質問や回答は、最後に < /Q> や < /A > で閉じることが勧められていますが、省略も可能です。 ちなみに、< \Q >ではなく、< /Q >です。また、 < Subject > や < Poster > といったキーワードは大文字で 始めることが勧められています。
実は、この形式は自動処理には良いが人間には「面倒だ」「読みにくい」 などの意見が出され、より簡略化した形式も用意しようと相談中です。 現在、質問を < Q & A > で始めるだけでも文章をまとめるの に非常に役立つと分かって来ました。質問にはこれだけでも付けてみて くださると嬉しいです。簡易型の書式が「JMETA-FAQ」に提案されている と思います。
多くの市販の SYS V UNIX 用の一部プログラムを動作させる計画が進行 中です。現在開発中のSYS V互換環境で UNIX 版のワードパーフェクト (英語版)が動くそうです。さらに、Linux をターゲットにした市販の ソフトウェアも出て来ています。
また、Windowsアプリケーションを実行させるソフト Wine も開発が進ん でいます。現在でもWINDOWS付属のトランプゲーム Solitire や、シェア ウェアの Taipei ゲーム程度は遊べるそうです。詳しくは、 tsx-11のミラーサイト のlinux/ALPHA/Wine ディレクトリーを御覧ください。
また、Mach OS の元で動く Linux サーバの開発や Gnu Hurd との融和 へ向けての作業も進んでいます。具体的には、Linuxの ext2fs ファイ ルシステムから、Mach を起動出来るように成りました。詳しくは、 MosaicやChimeraなどで http://boole.info.polymtl.ca:1500/~hallu/ を覗いてください。
一方では、DEC ALPHA チップのコンピュータや、PowerPCチップを使った Macintoshなど新機種への移植も、本格的に始まったようです。これは、 現在、非公開のプロジェクトです。Linuxの生みの親 LinusさんもALPHA PC を持っているそうです。
なお、元の文書(英語)の最新版は、
tsx-11.mit.edu:/pub/linux/docs/INFO-SHEET
として置いてあります。日本では、ftp.kuis 等にあります。dvi 版 も INFO-SHEET.dvi という名前で同じディレクトリにあるでしょう。 「Linux 情報メモ」の最新版は、 JF の里 ディレクトリにあります。HTML版は、JF の里の、その他のフォーマッ トのディレクトリにあります。
================================== Yasu Hiro Yamazaki _______ _/\_ / / hiro@ice3.ori.u-tokyo.ac.jp | _ | _/\_> <_/\_ __ / / , \ , \ hiro@rainbow.physics.utoronto.ca | (_) | > < _/ _/ _/ _/_< __/ Dept. of Physics, Univ. of Toronto |_______| `----||----'------------------------------------------------------------------------------- 以上です。 -- ================================== Yasu Hiro Yamazaki _______ _/\_ / / hiro@ice3.ori.u-tokyo.ac.jp | _ | _/\_> <_/\_ __ / / , \ , \ hiro@rainbow.physics.utoronto.ca | (_) | > < _/ _/ _/ _/_< __/ Dept. of Physics, Univ. of Toronto |_______| `----||----'