金田 泰, 東京大学大学院工学部計数工学科 卒業論文, 1979.
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要旨: 共有メモリをもたない計算機システムのプログラムを書く場合,処理装置ごとにプログラムをかくのは問題が多い. かといって,全く逐次的なプログラムをコンパイラで書く処理装置にふりわけるのも難しい. この中間にあって,用途に応じたかきかたのできる柔軟さがあり,しかも効率のよい言語とその処理系はできないものだろうか. このような問題に関する考察は,過度に逐次的だった従来のプログラミングのありかたに対する再検討をうながすものでもある. この論文は不完全ながらもこの問題に対する 1 つの解答を与えるものである.
研究テーマ紹介: ベクトル / 並列計算機のためのプログラミング言語処理
P.S. マルチコンピュータ・システムのためのプログラミング言語を設計し,実装も 検討したが,処理系は完成しなかった. まだ Occam もなかった時代に C. A. R. Hoare の Communicating Sequential Processes に影響されて書いた 卒業論文である.