金田 泰, 夏のプログラミング・シンポジウム報告集, 1992.7 (原稿は 1992.11), IPSJ により出版.
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要旨: ソフトウェアを開発するのは不完全な人間であり,また今日では人間社会と密に結合 された大規模・複雑な開放系が開発されていることをかんがえると,閉じた "完全な 計画" を要求する従来のソフトウェア開発法や理論にかわる自己組織的な計算システ ムの開発法や理論を構築することが必要である. そこで,この報告では 「プログラム なしの計算をめざそう」,「計算システムを自己組織系としてみよう」 というソフト ウェア研究への 2 つの提案をする. これらの提案の実現に必要なミクロ・モデルと マクロ・モデルについて説明し,前報でしめした計算モデル CCM を前者の例として 位置づけ,後者の例として計算を確率過程としてみるマルコフ連鎖モデルをしめす.
研究テーマ紹介: CCM: 化学的計算のモデル