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1993-08 アーカイブ

1993-08-01

金田 泰, 長期研究会 「複雑系 2」 発表報告 (A4, 1 枚), 物性研究, 1994.2.

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要旨: この研究はコンピュータ上で自己組織的計算,すなわち局所的・部分的 (不完全) な 情報だけをあたえて,のぞみの大域的な構造をつくりあげる,創発的 (emergent) な 情報処理法の実現をめざしている. CCM にもとづいて,局所的な情報から彩色問題な どの問題解決ができる. CCM にもとづく制約充足問題をとくシステムは,大域秩序度 の時間変化,触媒の作用などにおいて興味ぶかい動特性をしめすことがわかった.

発表は 1993 年 8 月.

研究テーマ紹介: CCM: 化学的計算のモデル

金田 泰, SWoPP '93 (情報処理学会人工知能研究会), 93-AI-89-2, pp. 11-20, 1993, IPSJ により出版.

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[ Java による彩色のデモ ]

要旨: 制約充足や最適化などの問題解決は解の探索としてとらえられる. 人工知能やオペ レーションズ・リサーチなどにおける従来の解探索法においては,バックトラックを つかって木構造の探索空間を網羅的・系統的に探索することが基本となっている. 著 者は分散・並列的に作用するプロダクション規則と局所評価関数にもとづく計算モデル CCM (化学的キャスティング・モデル) を提案しているが,CCM による解探索は, 評価関数によってバイアスをかけながら探索空間上を酔歩 (random walk) すること だとみなせる. この方法の特徴は,木ではなく強連結なグラフ上を探索すること,可 逆で対称性がある規則を使用すること,規則がふくむ触媒なるものを加減したり規則 を合成したりすることによってバイアスのつよさや規則の局所度がかえられることな どである.

研究テーマ紹介: CCM: 化学的計算のモデル

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