「3D ゆらぎ印刷」 について ブログ や論文 (ジャーナル版, ワークショップ版) に書いてきたが,そのためのプログラムは整理されていなかったので公開していなかった. 整理した版をつくったので,ここで公開する.
このプログラム (パブリック・ドメインとしている) を実行すると G-code ファイルが生成される. それを 3D プリンタにかけると「ゆらぎ印刷」もしくは自然のデザインによるパターンが生成される. 印刷するごとにちがうパターンが生成される. Rostock MAX のためのプログラムなので,他の 3D プリンタではすこし改訂する必要があるかもしれない.
プログラムのつかいかたは,たとえばつぎのようにする (Python は ver. 2 でも ver. 3 でもよい).
python naturalDesign.py PLA 0.15 0.05
上記のコマンドでは PLA のフィラメントを使用し,印刷ピッチ (層厚) 0.15 mm,射出するフィラメントの平均断面積 0.05 mm2 を指定している. PLA のかわりに ABS を指定することもできる. また,つぎのようにこまかいパラメタを指定することもできる.
python naturalDesign.py ABS 0.2 0.05 180 4800 120
ここでは印刷ピッチ 0.2,断面積 0.05 以外に,円周を 180 に分割する (2° ごとに直線近似する) こと,ヘッド移動速度を 4800 mm/min にすること,らせんを 120 回巻くことを指定している. これらは規定値なので,この値でよければ省略することができる. (途中のパラメタは省略できない.)
なお,「ゆらぎ印刷」は自然がつくりだすものなので,特許等は出願していない.