具体的なテーマはまだきまっていないが,情報,電子,機械の 3 要素をあわせることで,これまでにない 〈なにか〉 を実現することができるとかんがえられる. これら 3 要素をあわせた 「学」 を Trinity Engineering あるいは Trinity Science とよぶことができるだろう. 比較的最近,可能になった CAD や 3D プリンタなどのツールをつかうことによって,ひとりあるいは少人数でもこれらをくみあわせたあたらしいものがつくれる. それはものづくりであり研究でもある.
プログラムはもともと比較的小規模であれば,ひとりあるいは少人数でつくることができる. LSI をつくったり,そのプリント基板をつくったりすることは,以前はとてもひとりではできなかったが,いまでは CAD をつかえばひとりまたは少人数でもできるようになった. 最後まで少人数でつくりにくかったのが,かたちのあるもの,すまりハードウェアやソフトウェアをおさめるもの,あるいはアクチュエータつまり機械だ. しかし,それも最近は 3D プリンタによって可能になっている.
これら,情報,電子,機械の 3 要素をうまくくみあわせることによって,これまでにないものをつくることができるはずだ. 分業された体制ではつくれなかったものが,ひとりあるいは少人数でトータル・デザインすることでつくれるようになる. ものづくりとして挑戦的であるとともに,研究としても挑戦的だ.