Newsgroups: tnn.interv.info From: junko@amulet.co.jp (Junko Yoshimura) Subject: KAISAN HAPPYOU Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP Mime-Version: 1.0 Distribution: tnn Date: Sun, 30 Apr 1995 15:42:40 GMT インターVネットのユーザや協力者の皆様、コーディネータの金子郁容です。 2月15日に正式に発足したインターVネットは、BBS各社の迅速な協力もあっ て、パソコン通信ネットをインターネットでつなぐ情報共有のネットワークを 作るという当初の目的をまがりなりにも実現させることができました。関係者 各位に感謝します。 インターVネットはこれまで数人の有志が「走りながら考える」という方針 でやってきました。新しいことを始めるにはそのようなインフォーマルなアプ ローチはそれなりの効果があり一定の結果はだしてきたつもりです。しかし、 状況の変化もあり、今後の運営にあたってはもっと組織的に見えやすく、安定 させる必要が生まれてきました。特に、発足当時「一年を目処に活動し主要部 分はその後も継続させる」と言っておりましたが、主要部分を継続するために は、財政的にも社会的信憑性の観点からも、より基盤のしっかりした組織を作 りネットワークの運営にあたる体制を今から確立しておく必要があると判断し ました。 そこで、4/15に運営委員全員と代表が出席して運営委員会を開き、以下のよ うな要領で組織変更をすることを決めましたので御報告します。 ・(人的)組織としてのインターVネットは1995年4月末日をもって解散する。 インターVネットは今後は(通信)ネットワークを指す名称とする。インターV ネットの運営は慶応大学大学院の金子研究室を中心とした慶応大学の研究プロ ジェクトであるVCOMの主要部分として引き継ぐ。 ・これまでインターVネットのコアメンバーがそれぞれの責任で行なってきた 被災地の情報支援活動やNGO/NPOへの協力活動は、今後はそれぞれ独自に、な いしはVCOMプロジェクトの一環として継続し、さらに発展させて行く。 ・インターVネットに関する問い合わせは、継続性を持たせるため、当分の間 これまでとおり日本フィランソロピー協会(電話5467-8322、ファックス 5467-2574)で受け付ける。 今後はVCOMでインターVネットのシステム運営に責任を持ちます。特に、こ れからも各BBSに呼びかけてゆき、大手商用ネットに共通の会議室を提供して いただくというインターVネットのシステムは今後も維持できるように最大限 の努力をします。そのことによって、阪神淡路大震災に関するボランティア情 報や活動報告などの情報を流通するパソコンベースのメディアをこれまで通り 提供し、今後も各方面の人々から利用していただけるように努めます。金子の 意向としては、VCOMは今後三年間程度は継続して行く所存です。 それと共に、VCOMは、震災を契機に台頭してきたボランタリーなネットワー クの力を支えるメディアのひとつとして広く利用していただきたいと考えてい ます。そのために、非営利ネットワークの研究をしたり、さまざまな団体にボ ランティア・ネットワークに関する実践的プロジェクトに参加していただきま す。VCOMについては、また別の機会に詳しくご説明させてください。 これまでインターVネットのネットワーク委員会の構成メンバーである金子 郁容、吉村順子、鏑木孝昭のそれぞれはVCOMの運営委員の一員となり、引き続 きインターVネットの運用にあたります。これまでのインターVネットの他のコ アメンバーはそれぞれ次のような活動に従事する予定です。 インターVネットの代表であった平田哲は樋口尚弘と共に、関西NGO協議会を 中心にして独自の組織を発展させ、インターVネットがNGOの間で十分活用され うる環境を整える活動を展開する予定です。北村直人はエスクの活動を継続し ます。高橋陽子は日本フィランソロピー協会をベースとして学生ボランティア やNGO/NPOのスタッフを対象としたパソコン通信講座を開くプロジェクトなど でVCOMに参加する予定です。 今後とも情報共有のネットワーク インターVネットをよろしくお願いします。