■ 情報ボランティアFAQ ■
この文書は、とかくわかりにくいと言われる情報ボランティアの名称や関係に
ついて解説したものである。
情報ボランティアを網羅して解説したものではないことをお断りする。
◆IVN(インターボランティアネットワーク)
☆設立
1月下旬、それまで個別に活動し、NIFTYの地震情報に書き込みをしてい
た情報ボランティアグループの岡本氏および外大ボランティアの山本が一度顔を
会わして、協力関係を話し合おうと計画。
ネットワークを通じて広く参加を呼びかけたところ、2月4日の会議には、20
名を越える参加者があった。
この時の確認事項は、
・ボランティア団体の協力体制をつくる
・名称は「インターボランティアネットワーク(IVN)」とする。
・IVNは各団体の上位組織ではなく、連絡網である。
・連絡場所はNIFTYの震災ボランティアフォーラムの13番会議室とする。
つまり、この会議がIVNの誕生となった。
☆IVN連絡所の開設
三宮にIVNの連絡所が設置された。
そしてそこにボランティアが集い、活動を開始した。
この人たちがIVNという「団体」になっていった。
この人たちの活動は、
・ボランティア団体の情報を電子化し、ネットワークにアップする。
(情報の電子化は行ったようだが、情報の公開は諸処の理由により実現しなかった)
・生活情報の収集及び避難所への配布
・地の利を活かしたボランティア団体の交流の場所の提供
などであったと思う。
また、「IVNパソコン通信サポートチーム」のように「IVN」の名を冠した
グループも出現した。
当初、IVNは「ボランティア団体の連絡網」とうたったこともあり、
外部の人の混乱を生む原因となったと思う。
☆「連絡網」としてのIVN
「連絡網」としてのIVNの成果は皆無であった。
たまに連絡所で顔を合わし、情報交換を行うという程度であった。
ボランティア団体は連絡場所としていた13番会議室からも次第に疎遠となった。
その原因は、各団体が私設のPATIOなどを連絡場所に使い始め、震災ボラン
ティアフォーラムは活動結果の報告にしか利用されなくなった。
震災ボランティアフォーラムはボランティア団体が使うには使いづらく、会議室
構成の変更の要望もSYSOPの考えには合わず、採り入れられなかったことが、
ボランティア団体が離れていった大きな原因と考えられる。
◆インターVネット
・インターボランティアネットワーク(IVN)と名称が似ており、混乱が起きた。
・大手BBS3社(NIFTY、PC−VAN、People)をはじめ、イン
ターネットのニュースグループを介してBBSが同じ会議室を参照できるという
点で画期的なインフラである。
・当初、実際にインターVでも被災地でボランティア活動を考えていたようが、
その後インフラである旨の方向転換を行った。
◆情報ボランティアグループ(情報VG)
・情報VGの活動は、避難所を巡回し、その調査結果を一定のフォーマットにし
て、ネットワークに流すことを行った。
・数ある「情報ボランティア」の中でもっとも規模が大きく、成果を挙げたグル
ープである。
・他にも「いります」「ほしい」情報のリンク作業を行うなどしていたらしい
が、私設のPATIOで行われており外部からは見えていない。
・ネットワークでのボランティアが「情報ボランティア」と呼ばれるようになっ
たことで、この普通名詞に近いグループ名「情報ボランティアグループ」は外部
からの混乱の原因となったと思う。
◆VAG(ボランティア支援グループ)
IVNの連絡網としての停滞状況をを憂いていた増澤 徹氏と山本が発起人とな
り、オンラインを通じて、ボランティア団体の後方支援を行うことを目的に設立
された。
VAGの設立目的に、他のボランティア団体と積極的に交流し、そのことによ
る、ボランティア団体のネットワークづくりを掲げており、各団体のメンバーに
もVAGの会員として、参加を呼びかけた。
従って、「情報ボランティアグループ」をはじめ、他の団体とのメンバーの重複
が多く、IVNや「情報ボランティアグループ」との関係がわかりにくくなった
かと思う。
しかし、全く独立したグループである。
活動内容は、ネットワークやマスコミ/ミニコミで得られる生活情報をネットワ
ークのライブラリに蓄積することや、パソコン通信を希望する避難所やボランテ
ィア団体のサポートを行うことである。
オンラインを離れ、被災地で活動するメンバーも多く、ボランティアの「支援」
だけでなく、ボランティアそのものの活動も行っている。
山本 ゆうけい(PXU02551@niftyserve/or.jp)