2003 年のおわりに SSIP コミュニケータという Web ページをつくっています. SSIP コミュニケータは Java で書いた文字による対話 (2 者間の会話) のためのプログラムです. 実用をめざしたわけではなく,会社での教育用につくったものです. 1 回使用しただけなので成功したかどうかはさだかではありませんが,通信プログラムのつくりをしめすみじかいプログラムとして,私自身は気にいっています. 最近は IP 電話やビデオ会議などのために SIP (Session Initiation Protocol) というプロトコルがよくつかわれますが,SSIP というのはそれにすこし似せてつくった,しかし SIP よりはずっとかんたんなプロトコルです.
会社では新人にいきなり複雑なプログラムをさわらせることがおおいのですが,これだと全体が把握できません. 私自身はいまでも,あたらしいことをはじめるときには,なるべくかんたんなプログラムからはじめて,全体を把握するようにしています (「群盲,象プログラムをなでる状態からの脱却」 参照). 会話のプロトコルに関してそれをこころみたのがこの SSIP コミュニケータです. 最初にかんがえていたよりはながいプログラムになってしまいましたが,それでもたぶん,同種のプログラム (があるのかどうかも知りませんが) のなかではもっともみじかいのではないかとおもいます. プログラムを公開しているので,つかってもらえればうれしいとおもっています.
追伸 SSIP コミュニケータを実行するには,ダウンロードする必要があります. それがアプレットとしてアクセスできれば,もっとかんたんにつかえて,よいでしょう. 実際,それはアプレットとしてプログラムされています. しかし残念ながら,Java のセキュリティ保護機構のために,ダウンロードされた SSIP コミュニケータはあなたのコンピュータ上でそんなにかんたんにはうごかないのです.
対応する英語の項目はこれです.