20 年以上まえから週末にワインをのむのがたのしみでした. イタリアやスペインにもよいワインがありますが,私はフランスのワインを趣味としてきました. 最近は南北アメリカにも,オーストラリアにも,アフリカにも,よいワインがあります. 私もしばしばカリフォルニアやチリ,アルゼンチン等々のワインを買います. しかし,やはりフランス・ワインが基本というところはかわっていません.
最近はフランスのテーブル・ワインのなかにも自己主張がつよく,これがほんとうにフランスのワインなの? というものがでてきました. しかし,テーブル・ワインはたべものの味をひきたててこそテーブル・ワインなのであり,たべものがまけてしまうようなワインは本来のテーブル・ワインではありません. 最近はフランスでもワイン・コンクールがいろいろひらかれて,そのなかには自己主張がつよいワインに賞をあたえているものもあるようですが,テーブル・ワインとして王道をいくワインに賞をあたえているコンクールももちろんあります. そのあたりをみわけていく必要があるのではないかとおもいました.
きょうのワインは Château Haut-La Péreyre (シャトー オー ラ ペレイル) 2004,パリのワイン・コンクールで金賞をえたということですが,これは本来のフランス・ワインらしい,おちついた香りです (ぶどうの品種はカベルネ・ソーヴィニオン,メルロー,カベルネ・フラン).
* 「テーブル・ワイン」 ということばは,EU では日常的にのまれる比較的安価なワインのことを意味しています. しかし 「テーブル・ワイン」 ということばにはもうひとつ,食事のときにのむ非発泡性のワインという意味もあります [エンカルタ - ワイン] [日本のワイン - ワインの種類]. ここでは後者にちかい意味でつかっています.