オイゲン・ヨッフム指揮によるブルックナーの交響曲全集を買いました. CD 9 枚で 4000 円以下という価格で,紙のジャケットにはいっています. まだ一部しかきいていないので演奏についてはべつの機会にゆずりますが, 箱をあけたとたん,かつて LP のジャケットからただよってきたような,なつかしい匂いがしました. CD はだいたいプラスティック・ケースにはいっていたので,ここしばらくにおったことがないものです.
これによって,レコード (LP) というものに関する記憶が音だけではなく,またジャケットの写真や絵だけでなく,匂いまでふくめたものであることに気がつきました. コストをさげるために採用された紙のジャケットが,無味乾燥なプラスティックにかわって CD に関しても匂いの記憶をつくっていくのだとしたら,これは歓迎するべきことなのではないでしょうか?
追伸
Google で 「匂い レコード」 などのキーワードで検索してみると,けっこう LP の匂いに関する記述がみつかります. CD のジャケットからのにおいについて書いたものをみつけるのは容易でないとおもわれますが,LP の匂いの記憶をもっているひとはけっこうおおいということですね.
キーワード: オイゲン・ヨッフム, アントン・ブルックナー, Josef Anton Bruckner, Eugen Jochum, 交響曲, Symphony, コンパクト・ディスク, コンパクトディスク, レコード, LP, 紙ジャケット, 匂いの記憶, 臭いの記憶