20 年以上まえに 買ったスピーカーシステムがついにこわれて交換せざるをえなくなりました. 現在はなくなってしまった Technics ブランドの SB-1970 という床置き形の大型 (390 x 803 x 339) のスピーカーシステムです. 3-way であり,ウーファは 25 cm (10 インチ) です.
SB-1970
当時すでに床置きのスピーカーは人気がなく,ブックシェルフ形とよばれる比較的小型のものがおおかった. このスピーカーも通常のカタログにはでていませんでした. とはいえ,小型でも当時は口径が 30 cm (12 インチ) くらいのスピーカーを搭載しているものが中心だったのに対して,このスピーカーシステムは箱がおおきいわりにはスピーカーはちいさいのです. 秋葉原で左右あわせて 1 万円台で買ったものです.
こわれたのはウーファのコーンエッジの部分であり,ぼろぼろになっています (写真参照).ウレタンフォームのような材質です. 最近はほとんどつかっていなかったので,劣化していることに気づきませんでした. きょう,ひずみだらけの音になっていることに,やっときづきました. コーンエッジがいかれたので,ボイスコイルがまわりに接触しているのだとおもわれます.
当時は 25 cm でもちいさいとおもっていましたが,現在ではスピーカーの口径はもっとずっとちいさいものがおおくなっています. 現在では 3 チャンネル以上のシステムではセンタ・ウーファを使用することがおおいので,両側にウーファをおく必要がなくなっているということはありますが,オーディオ・システムのダウンサイジング効果の結果だということができるでしょう. もともと安価なスピーカーシステムであり,修理するつもりはありません. とりあえず,やはり 1 万円台でバーゲンで買ってあった小型のスピーカーシステム (Denon SC-7.5) で代用しています (2022-7-4 追記: PDF 版マニュアル). しかし,捨ててダウンサイジングの波にのるのはもったいないようでもあります.
家はほかに S-F750 というサンスイの 25 cm 3-way のフロア型スピーカーシステムもあります (2022-7-4 追記: PDF 版マニュアル). スピーカーの構成はちがいます (もっともおおきなちがいは,S-F750 のクロスオーバー周波数が 3500 Hz と 7000 Hz であるのに対して,SB-1970 のそれは 2000 Hz と 3000 Hz であることです -- おなじ 3-way でも各スピーカーがはたしているやくわりがまったくちがっていることがわかります) が,3-way であることも,箱のおおきさも,SB-1970 とよく似ています. こちらは,使用頻度がひくいのは同様ですがまだ現役です. サンスイはアンプやスピーカーシステムのメーカーとして有名でしたが,その製品はこれひとつしか買ったことがありません.
S-F750
ちなみに,Google で検索してみると SB-1970, SC-7.5 ともにヒットします. SB-1970 に関しては日本でもオークションであつかわれた痕跡があります. また海外でつかわれているところがあるようで,My speakers • Rudd-O.com などがみつかります. また,SC-7.5 に関しては @ぴたごら@の自作PCと真空管アンプの話 # その16 DENON SC-7.5 などがみつかります. S-F750 に関してはオークションであつかわれてはいますが,使用者によるホームページはみつかりませんでした.
2022-7-4 追記: 我が家で一番まともな (だった) スピーカー Kenwood LS-M5 についてはここに書いてなかった. 別項目でもっとちゃんと書こうとおもうが,とりあえずここにスキャンした PDF 版マニュアルをのせておく.