20 年くらいまえまで,革靴のなかがにおうのにこまっていました. また,とくに夏は水虫のひどさにもなやまされていました. しかし,これらは足にかく汗がおおきな原因になっていることがわかって,現在では,くつにインソール (中敷き) をいれることで,かなり軽減されるようになりました.
1990 年ころ,1 年半ほどアメリカにいっていました. 薬局 (pharmacy) にいくと,汗をすうためにくつのなかにいれる白いインソールを売っています. いつからか,これを買うようになりました. Dr. Scholl's Air-Pillo のような “ブランドもの” はやや高価ですが,それでも 1 セットあたり 2 ドル以下,安価なものは 1 ドルくらいです. 日本では,なぜかおなじものをあまり売っていないし,売っていてもずっと高価なので,欧米に出張などで行ったときには,かならずまとめて買うようにしています.
アメリカに住むまえは,このようなインソールの存在を知りませんでした. くつのにおいにこまっていましたし,水虫になやんでいましたが,汗がその原因になっているということには気づいていませんでした. においをけすためにスプレーをつかったこともありますが,いまおもえば,そんなものは必要なかったのです.
においをとめるには,くつしたの防菌加工も重要です. また,水虫をふせぐには,汗をすいとるだけでなく湿度をさらにさげる必要があります. そのために私はいまでも,ぬげるときにはくつをぬぐようにしています. また,いまでは水虫の特効薬があるので,治療にはそれをつかうのが効果的です. しかし,それよりも汗をすいとることが第 1 歩だとおもいます. 足に汗をあまりかかないひとは問題にならないでしょうが,においや水虫でなやまされているひとは,足に汗をかいているのではないでしょうか. そういうひとには汗を吸収するインソールをいれることが効果的だとおもわれます. なぜ日本ではそれをあまり売っていないのか,ふしぎです. もちろん,汗を吸収しない単なるクッションではだめです.