中学生のときに最初につくった真空管式のメインアンプについて書きます.
小学生のころ,家にコロムビアの “ステレオ” SSA-760D というのがありました. これは真空管式で,チューナー,アンプからスピーカーまでがひとつの箱にはいっていました. チューナーやアンプはひとつのシャーシーのうえにくまれていました. また,電源はトランスレスであり,プラグの極性を逆につなぐとシャーシーに 100 V かかる (“ただしく” つなげばほぼ 0 V になる) という,現在ではかんがえられない仕様のものでした. 現在ではなぜか回路図だけがのこっています.
ハムがけっこうあって気になるので,中学にはったころに私はこのステレオの部品を再利用してメインアンプをつくりました.
この写真がそのメインアンプです.
出力管は 30A5 という小出力の 5 極管,前段は 12BH7A という (テレビの回路などでよくつかわれていた) 3 極管,これらももともとステレオについていたものを利用しました. (たまたま Google で検索したところ,おどろくべきことに,私が前段につかった 12BH7A を出力段につかったアンプをつくっているページをいくつか (たとえば12BH7A パラ PP アンプと 12BH7A シングルアンプ) みつけました.) 電源を強化するのがおもな目的だったので,コンデンサーはもとのステレオについていなかったものをつけたのだったとおもいます. 入力端子から初段の真空管への配線をみじかくするため,カッコわるいトランスを前面におくという配置になっています. また,前面にはヘッドフォン・ジャックときりかえスイッチがついていますが,これらは,それまでつかっていたスイッチ・ボックスの部品をとって,とりつけたものです.