スピーカーは高価なわりに音質があまりよくないということと,外部に音をもらしたくないという理由から,音楽をきくのにおもにヘッドフォンをつかってきました. これまでいろいろなヘッドフォンをつかってきました. 最初に買ったのがパイオニアの SE-1000 (?),その後,スタックスの SR-3,SR-X,ヤマハの HP-2,HP-1,ソニーの ...,ゼンハイザーの HD-497 などです.
最初に買ったパイオニアのエンクロージャ型密閉型ヘッドフォンはたしか 7000 円くらいであり,当時としては高価でした. トゥィータつきの 2-way というのがウリでしたが,いまからかんがえるとこれは邪道でした. いまでは箱しかのこっていないのですが,あまりききやすい音ではなかったと記憶しています.
つぎに買ったのはスタックスのイヤースピーカー SR-3 でした.これは背面開放型ですが,やはりエンクロージャ型でした. これは捨てたはずはないのですが,どこにいれたのかみつけられないので,私が買ったものの写真はありません. かわりに借りものの写真をのせました (2007-10-27).
そのつぎはやはりスタックスの SR-X ですが,これは中古品を買いました. しかし,スピーカー・ユニットが劣化していて,結局それを交換する必要があり,新品を買うよりかえってたかくついてしまいました. 新品が 23000 円だったと記憶していますが,中古で 1 万数千円で買いました. SR-X は私がはじめて買ったプレッシャー型のヘッドフォンです. 圧力もけっこうたかかったので,長時間つかうと耳がいたくなりました.
SR-X
SR-3 と SR-X はともに自作のアンプとつないでつかいました. これらをふつうのメインアンプにつなぐためのアダプターを売っていましたが,そういうわけでアダプターは買っていません.
ここまでは音楽のききやすさよりも音のよさを追求してきましたが,ききやすさをもとめるようになって,買ったのがヤマハの HP-2 です. スタックスのイヤースピーカーはコンデンサー型のユニットをつかっていますが,それには金属を蒸着した薄膜が使用されています. HP-2 と姉妹機である HP-1 とは,ダイナミック型でありながら,この構造をまねています (オルソダイナミック型と称していた). つまり,薄膜にソニーの Felica (Suica, Pasmo) にはいっているようなコイルを接着してあります. コンデンサー・スピーカーにくらべると軽量でつかいやすく,その点を音質より重視してこれをえらびました. 上位機種である HP-1 より HP-2 をえらんだのも,より小型で軽量だからです. プレッシャー型という点でも SR-X と共通ですが,圧力は SR-X よりかなりよわい. そのかわり,装着した状態でうごかすとギリギリ,音がするのが難点でした. HP-2 を買った当時 HP-2 は 7000 円程度,HP-1 が 10000 円程度だったと記憶しています.
HP-2 はその後,片側が折れてしまいました. そのとき HP-2 はもう手にはいらなくなっていたので,かわりに HP-1 をつかうようになりました. 私が HP-1 を買ったときには 10000 円をきっていたはずです. これはもう磁石がだいぶよわっているようにおもいますが,現在でも使用できます.
HP-1
その後インナーイヤー型のものもためしましたが,最近よくつかっているのはゼンハイザーの HD-497 です. これはゼンハイザーのヘッドフォンのなかでは安価なほう (60 ドルくらいだったと記憶しています) であり,日本ではあまり売られていませんが,Web 上で測定値や評価などをみて選択しました. ほしいとおもっていたときにアメリカで Radio Shack に行って,たまたまみつけて買ったものです. ゼンハイザーはスピーカーの両面が開放された開放型のヘッドフォンをつくってきましたが,HD-497 は SR-3 などと同様の片面開放のエンクロージャ型です.
HD-497
ディジタル・フィルタつきのサラウンド・ヘッドフォンにも興味がありますが,近年はオーディオにかける予算がずっとへってしまっているのと,買ってもそれほど頻繁につかわないだろうということで,買わずにいます.
追記 (2007-10-27):
HP-1 については 「現在でも満足につかえる 1980 年ごろのヘッドフォン Yamaha HP-1」 にも書きました.