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パリできかれた道をこたえて警察にしぼられた話 (徒歩による海外旅行のたのしみとリスク ― パリ編 その 2)

パリには 3 回くらいいきましたが,これは 3 回め,出張でいった 2000 年ころのことです. パリについてホテルにいくときに,ひとから道をきかれて,それにこたえているうちに警察がやってきて,しぼられたという話です.

ホテルはエッフェル塔にちかい,セーヌ川のほとり,国鉄の駅のちかくでした. 国鉄の電車でホテルにいきたかったのですが,駅は無人で,自動販売機のつかいかたがわからず,切符を買うことができませんでした. メッセージが英語ならなんとかなったのでしょうが,フランス語ではどうしようもありません. そこで,やむなく,ホテルからややはなれているメトロの駅でおりていくことにしました. そこに夜,ややくらくなってからつきました. とはいっても,まだまっくらではないし,外灯もあるので,問題はないとかんがえていました.

ホテルまでの道は,ほとんどセーヌ川のほとりです. そこをあるいていくうちに,シャンゼリゼはどっちか,と 30 歳くらいの男から英語できかれました. 知っていたのでそれにこたえました. そのとたん,警察手帳らしきものををかかげて 「警察だ」 といってちかづく男がいました. 彼がいうには,そこは麻薬とりひきがおこなわれる危険な場所だということでした. 私が話をした相手と私が麻薬の密売人とおもわれたのです. 私は日本のパスボートをみせ,もとめに応じて日本円をみせました. もっとみせろといわれましたが,円はわずかしかもっていませんでした. 警官はそれをすかしてみていました. それで開放されるかとおもいきや,まだいろいろ,しぼられました. もしかして警察につれていかれるのかとまでおもいましたが,どうにか,そうはならずに開放されました.

彼が本当に警察官なのかどうかも私にはわかりませんでしたが,たぶんそれはまちがいなかったのでしょう. しぼられはしましたが,強盗におそわれるのにくらべれば,ずっとましです. とはいっても,あまりありがたくない経験でした.

キーワード: 海外旅行, 海外出張, 危険, 楽しみ, リスク, まちあるき, 町歩き

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