イベント屋ではなく情報通信屋の私にとって,この本の内容はすぐにやくだつというものではない. しかし,MR (Mixed Reality) とイベントとの比較,コミュニケーションとコラボレーションの問題など,情報通信技術との接点もいろいろ論じられている. また,“ハレ” の場だった子どものころの正月の話や,“計算” がなくエネルギーにみちていた大阪万博の話など,その後,現在までのあいだにうしなわれてしまったものをふりかえる機会をあたえてくれる. 著者自身がこれらのさまざまなかんがえ -- アイデア -- をもとにイベントに挑戦しているわけだが,これらのアイデアをイベントにせよ他の世界にせよ,いかしていくことができるか,読者にも挑戦がもとめられているのだとおもう.
評価: ★★★★★
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キーワード: 万国博覧会, イベント, コラボレーション, 非日常性