道路公団やそのとりまきとの壮絶なたたかいが,なまなましくえがかれている. 道路公団にたちむかうにはどれだけの調査,官僚のウソを見抜くちから,説得力・交渉力,等々が必要だったか,それにもかかわらずかぎられた成果しかあげられなかったかがわかる. 猪瀬の強引なやりかたは他の民営化委員の反発をまねくこともしばしばだが,それは猪瀬にとってはぜひ必要なことだったということが,この本を読めばわかる. 他の委員だけだったら,もっと手前で挫折していただろう. 東京都の副知事になった猪瀬にふたたび期待したい.
評価: ★★★★☆
関連リンク: 道路の権力@ , 道路の権力@Amazon.co.jp, 道路の権力@ , 道路の権力@Amazon.co.jp.
注記: BK1 の 書評 と Amazon.co.jp の 書評 (単行本), 書評 (文庫) に投稿しています.
キーワード: 民営化