本書の定義によれば,セレンディピティとは 「偶然をとらえて幸運に変える力」 である. 本書には,220 ページほどのなかに,壁にぶつかりつつもそれを越えて成功した研究開発の例などが 20 ほどもあげられている. これらの例のなかにはセレンディピティとの関係がよくわからないものもあるが,これらを読むことによって 「自分ももしかしたら…」 と勇気づけられる. しかし,セレンディピティを語るのはやさしく,身につけるのはむずかしいであろう. 例を数おおくよむことも必要だろうが,もっとふかく追求するすることも必要なのではないだろうか. 浅い例を数おおく知っても,それだけでは実践につなげるのはむずかしいとおもう.
評価: ★★★★☆
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