YouTube (ユーチューブ) にボリショイ・バレエによるストラビンスキーの 「火の鳥」 と 「ペトルーシュカ」 がアップロードされていることは 「ボリショイ・バレエによるストラビンスキーの 3 大バレエ」 に書きました. ここにはボリショイによる 「春の祭典」 はみつけることができなかったのですが,ほかのバレエ団やダンスによるそれがみつかりました.
ボリショイ・バレエについては,「火の鳥」 がバレエとしておもしろいのに対して,「ペトルーシュカ」 はバレエとしてはいささか魅力に欠けていることを書きました. 「春の祭典」 はどうかというと,Joffrey Ballet による下記の “バレエ” をみるかぎりは,あまりバレエという感じではなくダンスといったほうがようとおもえます. リズム的にみても,「春の祭典」 はバレエとしておどりにくいとおもわれます. このパフォーマンスは予算がかぎられていたようであり,セットや衣装もあまりみるべきところはありません.
第 1 部
第 2 部
第 3 部
Angelin Preljocaj らによるつぎのパフォーマンス (Young Girl's Dance) は最初の部分が挑発的ですが,あとはそれほどでもありません.
また,つぎの映像は 「春の祭典」 の初演のときのさわぎをえがいています. 客席のさわぎや,それに抗して演奏をつづけるさまがえがかれていますが,セットや衣装は Joffrey Ballet のそれらにちかいようです. このセットや衣装がどれだけ初演のそれを再現しているのか私にはわかりませんが,両者がちかいということは,Joffrey Ballet がストラビンスキーの意図を忠実に再現しようとしているのだとおもわれます. 当時はこれがさわぎをまきおこすほど刺激的だったということでしょうが,現在ではあまり魅力のないものになってしまっていて,それがバレエとして演奏されない原因なのかもしれません. しかし,ストラビンスキーの指示を曲げて,もっと新鮮な舞台をつくることはできるのではないかとおもえます.
Premiere Performance Part1 A
Premiere Performance Part1 B
Premiere Performance Part2 A
Premiere Performance Part2 B