ニフティが 6 月ごろから 「ニフニフ動画」 というのをやっているということなので,ちょっとみてきました. これは,なまえからもわかるようにニコニコ動画をパクったものですが,それとはちがってコメントが動画の下にそれとおなじくらいのスペースをとって表示されるようになっています. これは画面をよごさないのでいいようにもおもえますが,不評なようです. 実際みてみると,どこをみたらいいのかわかりません. たぶん,視点を追跡してみると,まよっているようすがわかるのではないかとおもいます.
中 寛之 は 「情報インフラ24時 眠らないシステム」 (「7年06月11日 ニコニコ動画にインスパイアされたニフニフ動画(@nifty)とは!?」) のなかで,つぎのように書いています.
ケースによってはニフニフ動画のように,動画の下のメッセージフィールドにコメントが流れる方が好ましい場合もあるでしょう. 個人的には,ニコニコ方式とニフニフ方式を視聴者が選択できるタイプが生まれるといいなと感じています.
しかし,ニフニフ動画でアクセス・ランキングがたかい動画というのをみてみると,どれも 6 月 11 日ころ (つまりこのサービスが開始されたころ) にアップロードされたものなのですが,「ニコニコ動画のパクリだ」 というようなコメントとともに,「どこをみたらいいかわからない」 というようなコメントがいくつも書かれています. 私自身もコメントがたてに多数ならんでいるのをみると,動画が視野の中心からはずれてしまう,したがってコメントをみたらよいのか動画をみたらよいのかがわからないという経験をしました. これは,ニコニコ動画方式とニフニフ動画方式とが選択できるようにしたら,後者がえらばれる可能性はあまりないということだとおもいます.
ニフニフ動画のコンテンツの再生回数をみると,6 月 11 日ころには 3000 回をこえるアクセス数を記録したものがありますが,最近は数 10 回程度のものがおおく,閑古鳥がないていることがわかります. アクセス数がすくないので当然コメントの数もすくないのですが,そのためかえって,ときどきあらわれるコメントにインパクトがあったりします. ニコニコ動画のほうは,たいていのコメントは私にはうるさすぎます. この点ではニフニフ動画のほうがときにはよかったりするのですが,とはいっても,だれもみないのではどうしようもありませんね.
注 (2010-8-12 追記): 写真は借用したものであり,写真からもとのサイトへのリンクがはってあります.