現代は Web 2.0 (ウェブ 2.0) の時代だといわれます. Web 2.0 の代表として Google (グーグル) や Amazon.com (アマゾン・ドット・コム) があげられますが,これらはほんとうに Web 2.0 の代表なのでしょうか? いまはべつの意味では P2P (peer to peer,ピア・ツー・ピア) の時代ともいえます. P2P のサービスについていうと,最近はやっている Winny (ウィニー) などとくらべて,Google や Amazon は Napster (ナップスター) に似ています. そのうち Google や Amazon にかわる Winny のようななにかが登場するのでしょうか?
Google や Amazon が Napster に似ている点は,ユーザからあつめた情報を集中型のデータベースに保管することです. その点では Wiki (ウィキ) もおなじです. Napster のばあいはそこにあまりに違法な音楽ファイルがためこまれたために,著作権団体などによって,よってたかって,つぶされてしまいました. Google がこれだけはびこっているのは,Google のデータベースのなかに法律上疑問なものがあるとしても,とくに問題にされてはいない (問題が指摘されると,たぶん対策しているのでしょう) し,大半は問題がないからです.
集中型でも問題がおこっていないので分散型になるべき理由がないということなのでしょうが,このさきもそうなのでしょうか? 検索エンジンなど,分散型のしかけをかんがえているひともいます. あまり成功していないということなのでしょうが,おもしろそうではあります.