本書の一番のテーマは,Web 2.0 によって社会は 「フラット化」 するといわれているが,Google や Amazon は一極集中している,「ロングテール」 といわれる現象も Amazon のように巨大な在庫をもつことによって実現されているということである. この論旨をささえるためにスケールフリー・ネットワークの理論まで,もちだされる. 著者は多様なものや異質なものをみとめることによって,こうした傾向に歯止めをかけたいとかんがえているが,そのためのみちすじはあきらかにされていない. この本の結末は悲観的にみえる.
評価: ★★★☆☆
関連リンク: グーグル・アマゾン化する社会@ , グーグル・アマゾン化する社会@Amazon.co.jp.
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