最近,頻繁に Amazon.co.jp と BK1 とに書評を投稿しています. 読んだ本すべての書評を書いているわけではないが,半分以上は書いているでしょう. いまそれをみて,ほとんどが日本人が書いた本だということに気づきました. 今年 5 月以降に書いた書評 48 のうち外国人が書いた本の書評は 3 つだけです. なぜそうなったのか,すこし理由をかんがえてみます.
最近,日本でおこっている現象に興味があるからというのが,ひとつの理由だとおもいます. 「日はまた昇る」 や私も読んだ 「これから10年,新黄金時代の日本」 という本を書いたビル・エモットのように日本のことを書く外国人もいますが,日本のことを書いているのはほとんど日本人です.
それから,新書など,みじかい本をえらぶとほとんど著者は日本人だからというのがもうひとつの理由でしょう. 欧米人が書く本には,ながいものがおおい. ながいものがおおいから訳されにくいということもあるでしょう. とくに有名な本であればだれかが訳すでしょうが,日本では有名でない,売れそうもないということになれば,分厚い本を訳すひとはなかなかいないのでしょう. 原書で読めばよいわけですが,外国語でしかもながいということになれば,なかなか手がでません.
現代では Web からいろいろ情報をえることができて,Web の文章ならそれほどながくないので英語でも読めますが,じっくり読まなければわからないこともあります. やはり,ことばのカベはあつくて,いまだに外国からの直接の情報はかぎられてしまっているということでしょう. 間接的な情報はいろいろ手にはいりますが,「ビル エモット 著 「これから10年,新黄金時代の日本」」 という項目にも書いたように日本人がつくった情報は国際性の点でよわいことがおおいので,ほんとうはナマの情報に接したほうがよいとおもうのですが…