インターネットに関する本で 5 年前に書かれたものといえば,通常はもう陳腐化している. しかし,本書は 5 年たったいまでも示唆に富んでいる. 3 章では “現在” の若者の労働観が 「遊ぶように働く」 スタイルだと指摘し,それとハッカーの労働観とむすびつけている. 最近,仕事と遊びを区別しない,公私をはっきり区別しない生き方を肯定するひとがふえているとおもわれるが,そのルーツがハッカーにあるという指摘は,私自身をかんがえても納得がいく. 本書のなかには最近の 「環境管理型アーキテクチャ」 論につながる内容もあり,これも興味ぶかい. 興味をひかれる点はほかにもいろいろある.
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