会社の実験用 PC をひさしぶりに更新しました. 最近,もののおき場所がなかなか確保できないので,今回は Aopen の XC Cube EX945-GC という小型のベアボーンを中心として,実験に必要な 3 台の PC を調達しました.
昨年度 PC はすでにかなりふるくなっていたのですが,国家プロジェクトで PC をレンタルしたので,買いかえる理由はとくにありませんでした. 最近はこのプロジェクトからはずれたのと,それなりにかせいだので,これを機に買いかえようというわけです. 以前は日立の PC を買わせようという圧力がかかることがありましたが,いまは日立では通常のデスクトップ PC を生産していないので,(なるべくセキュア PC という名のシンクライアント (thin client) を買わせようという圧力はかかるものの,それでは実験ができないので) そういうこともなくなりました.
家でつかっている PC もそうですが,私は有名メーカー製の PC はあまり買いません. 台湾製・中国製などの部品やベアボーンをくみあわせて,つかってきました. 日立製のもそうでしたが,だいたい有名メーカー製の PC は実用目的では信頼性がたかくてよいとしても,実験にはつかいにくいからです. 汎用の部品をつかったもののほうが拡張性があり,CPU などをとりかえれば再使用できる可能性もたかいので,環境負荷が重視される現代にマッチしているものとおもいます.
XC Cube EX945-GC に Intel Core 2 Duo の CPU,IODATA の 1 GB のメモリ,HGST (日立 / 旧 IBM) の 130 GB のハードディスク,安価な DVD-ROM をくみあわせました. OS は 2002 年に買った Windows XP を再使用します.
くみたてやソフトウェアのインストールにはそれなりの時間がかかりますが,これまでの経験からすると一番時間がかかるのは OS インストール後のさまざまなソフトウェアのインストールであり,くみたてから OS インストールにかかる時間はたいしたことはありません. それでも,CPU クーラーのとりつけはつよいバネに抗しながらの作業であり,ちょっとつかれました. 以前はソケット 370 などのバネがうまくひっかからなくて苦労したものですし,Atholon XP はきちんと密着しないと熱破壊されるというので気をつかいましたが,いまも CPU のとりつけには気や力をつかいます.
CPU 以外はとくに問題なくくみたてを完了しました. ベアボーンをつかわず個別の部品だけをくみたてていたときには,よく配線をまちがえて一発ではうごかなかったものですが,ベアボーンではまちがえる余地もほとんどないので,一発でうごきました.
2002 年の Windows XP はまだサービスパックがはいっていない版です. まだ MAC アドレスが登録されていないので,会社の LAN にはつなげない,したがってすぐにはサービスパックをいれることもできませんしライセンス認証をうけることもできません. ライセンス認証をうけなくても 30 日間はつかえるので,とりあえずこれらはあとまわしにして実験につかうつもりでした.
ところが,付属の CD-ROM でドライバをインストールしても,音がでるようにはなりませんでした. ヘッドフォンで音をきく実験なので,これではつかいものになりません. 来週には実験がひかえているので,ちょっとあせりました. すぐには原因がわからなかったのですが,しばらくしらべているうちにわかりました. XC Cube EX945-GC についたオーディオ・チップは Realtek の ALC888 というものであり,そのドライバはサービスパック 1 以降にしか対応していませんでした. やむなく Microsoft のサイトにいってサービスパック 2 をダウンロードしてきました. それをインストールすることで,やっと ALC888 のドライバをインストールすることができました.
OS がちゃんと動作するようになり,実験に必要なソフトウェアもだいたいいれおわるまでには,2 日ちかく,かかってしまいました. このいそがしいのに… トホホ…
追記 (2008-2-22):
このベアボーンにはギガビット・イーサがついていません.
それははじめからわかっていたので,必要なときはすでに買ってあるカードをつければよいと,かんたんにかんがえていました.
ところが,最近のベアボーンには PCI バスがついていないのですね.
PCI-E のスロットには PCI のカードはささらないので,あらたに買わなければなりません.
たいした問題ではありませんが,ちょっとした誤算でした.