もうだいぶまえのことですが,2005 年から 2006 年にかけて,3 回ほど中国の杭州に出張する機会がありました. 杭州は上海から比較的ちかい (最近,新幹線ができたので 1 時間くらいでいけるようになったときいています) 中規模の都市です (周辺もふくめると人口は 800 万人くらいとのこと). そこで空港からまちにいく途中,不思議な家がたくさんあるのをみました. 塔がついていたり,家の一番最上階に特別なへやがついていたりします. 仕事の相手にきいても,なぜそういうつくりになっているのか,わかりませんでした.
中国には以前から,とくに上海に行きたいとおもいつつ,これまで一度もいったことがなく,また杭州以外にはまだ行ったことがありません. したがって,おもしろいものはやまほどあるのですが,そのなかでも興味をひかれたのが,杭州の空港からの道の両側にある,写真のような家々でした.
個人の家が 3 階建て,4 階建てになっているのもめずらしくおもわれるのですが,それ以上に,塔などがどういう意味をもっているのかというところに興味をひかれました. 東京タワーのような構造をもつ塔もあり,玉のようなものがくしざしにされた 1 本だけの塔もあります. また,塔がなくて最上階にちいさなへやがひとつだけある家もあり,そのうえに塔がついている家もあります. また,塔の下にへやではない空間がある家もあります. かたちはさまざまですが,家のうえにそういうものをつけることに,なにか意味があるにちがいありません.
しかし,きいてみてわかったのは,それらは農民がもうけた金でたてた家だということだけであり,仕事の相手とは別種のひとたちなので,彼らにきいてもよくわかりませんでした.