NHK の木曜ドラマ 「鞍馬天狗」 をなにげなくみて,その音楽にひきつけられました. 作曲したのは服部隆之です.
鞍馬天狗の音楽には,ときとして,私がもっともすきな作曲家のひとりである武満徹の音楽のようなひびきを感じます. 音のひびきが似ているだけでなく,音,あるいは映像までふくめた全体への向きあう姿勢に似たところがあるように感じられます. おそらく,そこには武満の映画音楽などから,まなんだものがあるのではないでしょうか.
Web で 「鞍馬天狗 音楽」 あるいは 「服部隆之」 を検索してみると,やはり彼の音楽への賛辞がいろいろみつかります. たとえば,「鞍馬天狗」 の掲示板にはつぎのような意見が書かれてます.
特に気に入っているのが、最後のエンディングの、夜空に天狗の羽がひらひらと舞っていて、流れている音楽のなんて美しいことでしょうか。 ぜひとも DVD・ビデオ化を希望します。
また,Slip Away にはつぎのように書かれています.
そして、音楽がまたいいですね~。
最初はピンと来なかったのですが、あの鞍馬天狗が活躍する時の音楽、サイコー
『新選組!』 の時もそうでしたが、聞けば聞く程気に入ってしまうのが服部隆之さんの音楽なのかな。
おなじブログのなかに 「『新選組!』 オリジナルサウンドトラック第二集/服部隆之」 という項目もあり,服部の他の音楽についていろいろ書かれていますが,長いのでここでは引用しません.
私は 「鞍馬天狗」 は一部しかみていませんが,「新撰組!」 はほとんどみていました. しかし,その音楽に 「鞍馬天狗」 ほどひきつけられることはありませんでした. それから,上に引用した感想とはすこし着目点がちがうようです. 「鞍馬天狗」 の音楽には,あたらしい境地があるようにおもえます.
Web をさがしたのは,服部隆之の音楽の 「秘密」 をみつけたかったからですが,残念ながら,いまのところそれはみつかっていません. 彼が音楽にこめたメッセージはなんだったのか,そのうち知る日がくるでしょうか?
追記:
「服部 武満」 というキーワードで Web を検索してみると,服部が武満のさまざまな音楽の編曲や指揮をてがけていることがわかります.
武満の音楽にひかれて編曲したのか,編曲するうちに影響をうけたのか,いずれにしても影響されていることはまちがいないでしょう.